Tiltでは開発者が自分のニーズに合わせてカスタマイズされたライブラリを作成できます。この投稿では、TiltでHello World的なことをするシンプルなライブラリを作成するプロセスを順を追って説明します。このガイドを最後まで読めば、自分でカスタムライブラリを設定し、Tiltプロジェクトで使用する方法をしっかりと理解できるでしょう。
ステップ1: ディレクトリを設定する
まず、ライブラリを置くための新しいディレクトリを作成します。この例では、"tilt-extensions/hello-world"とします。
mkdir tilt-extensions/hello-world
ステップ2: Tiltfileを作成する
次に、新しく作成したディレクトリ内にTiltfileを作成します。
touch tilt-extensions/hello-world/Tiltfile
このファイルにカスタムライブラリのコードを書いていきます。
ステップ3: 関数を実装する
Tiltfileを開き、以下のコードを追加します。
def say_hello(name):
print("Hello %s!" % name)
say_hello("alice")
この簡単な関数は、名前を入力として受け取り、コンソールに挨拶メッセージを表示します。
ステップ4: ライブラリを実行する
ライブラリを実行するには、以下のコマンドを使用します。
tilt ci --file tilt-extensions/hello-world/Tiltfile
💡 ヒント
別のTiltプロセスがすでに実行中であるというエラーが発生した場合は、--port
オプションを使用して別のポートを指定できます。
tilt ci --file tilt-extensions/hello-world/Tiltfile --port 0
実行が成功すると、以下のような出力が表示されるはずです。
Tilt started (without browser UI)
v0.33.12, built 2024-03-29
Initial Build
Loading Tiltfile at: /Volumes/x/appthrust/appthrust/tools/tilt/tilt-extensions/hello-world/Tiltfile
**Hello alice!**
Successfully loaded Tiltfile (409.125µs)
ERROR: No resources found. Check out <https://docs.tilt.dev/tutorial.html> to get started!
"Hello alice!"というメッセージは、関数が期待通りに動作していることを確認します。
ステップ5: 別のTiltfileでライブラリを使用する
ライブラリをより汎用的にするために、テスト呼び出しをTiltfileから削除します。
def say_hello(name):
print("Hello %s!" % name)
-say_hello("alice")
これで、ライブラリを別のTiltfileにロードして使用できます。まず、ライブラリをロードします。
load("./tilt-extensions/hello-world/Tiltfile", "say_hello")
次に、関数を呼び出します。
say_hello("alice")
おわり
Tiltでライブラリを作成すると、決まった手順などを再利用可能にできたり、複雑なことを隠蔽することで、宣言的なTiltfileにしあげられたりとメリットがあります。このガイドで説明した手順に従えば、自分のライブラリを作成し、Tiltのプロジェクト全体で使用できるようなり、生産性を向上させるためのライブラリが開発できるようになるでしょう。