3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Stripe Connectを利用したレベニューシェアシステム

Last updated at Posted at 2021-12-15

もう今年も残りわずかとなりました。
Stripe Advent Calender 2021の16日目の記事です。

概要

WordPressをベースとした静的サイトホスティングやヘッドレス CMSを提供している**Shifter**というサービスがありますが、Shifterのパートナー向けのレベニューシェアのシステムの開発をお手伝いする機会がありました。

ユーザーがパートナー経由でShifterアカウントを申し込むと、ユーザーが月額利用料を支払う際に一定額をインセンティブとしてパートナーへ、残りをShifterへ送金するような仕組みをStripe Connectを使って実装しました。

Stripe Connectとは

だいぶ雑に言うと、Stripeアカウント同士で親子関係をつくれて、決済したお金のフローを細かく柔軟にコントロールできるものです。

公式サイトでは 購入者/サービスプラットフォーム/販売者 間でのお金の流れがShopifyやLyftなどを例に、どの場合にどのようなフローが適しているのかいくつかのユースケースが記載されています。

どのように実現したか

スクリーンショット 2021-12-09 16.53.31.png

収益の分配を行う仕組みとしてパートナー用のポータルサイト構築を行ないました。
ポータルサイトは以下の機能を持っています。

  • Shifterアカウントの発行
  • パートナーに紐づくShifterアカウントリスト確認
  • パートナーのStripeアカウントとShifterのStripeアカウントの連携

ポータルサイトではStripe Connect を利用し、ShifterのStripeアカウントとパートナーのStripeアカウントの連携を行います。

ポータルサイト経由で発行したShifterアカウントにはどのパートナーが発行したかの情報が紐づけられており、ユーザーがShifterの月額利用料を支払うたびに、支払い金額の一定割合がパートナーに送金されるようになっています。

スクリーンショット 2021-12-09 16.53.49.png

ポータルサイトからStripe Connectを利用したStripeアカウント間の連携には以下のOAuthの仕組みを利用しています。

また、ユーザーの月額利用料支払い時に連携しているStripeアカウントへの送金を行う仕組みは以下のあたりを参照しました。

おわりに

Stripeは開発者フレンドリーで、ドキュメントもコードとあわせて記載されています。
実装周りで困ることはほぼありませんでした。

Stripe Connectでは、アカウントタイプ支払い/送金/入金のフローなどを理解して自分が提供したいサービスにはどんなパターンが適しているのかを決定するまでが少し大変だと思います。

パートナービジネスをする上で、レベニューシェアやキックバックを行うようなビジネスモデルの場合に、Stripe Connectを使うことで送金の仕組みを簡単に実装することができます。

今回のようなSaaS向けの決済システムの設計や開発の支援が必要な場合は、デジタルキューブヘプタゴンへご連絡ください。

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?