#1. はじめに
2020/06/01 にリリースされた Dr.Sum Ver. 5.5 で、新機能「DS Script」が追加されました!
データを Dr.Sum データベースに投入する際、BAT ファイルや SQL 文が複雑になってしまいがち でしたが、「DS Script」を使えば、1 つのスクリプトとし、簡単に構築・運用することができるようになります。
さっそく、新機能「DS Script」を使ってみました。
#2. Dr.Sum とは
Dr.Sum とは、ウイングアーク1st株式会社が提供する、企業内の基幹データベースの情報を高速に集計できる BI ツールです。
※キャプチャはウイングアーク1st社のホームページより抜粋
https://www.wingarc.com/product/dr_sum/
Dr.Sum では次のようなことができます。
- 企業内のデータを高速に集計できます
- 企業内の大容量のデータをインポートして、高速に集計できます。インメモリにも対応しているので、さらに高速な集計も可能です。
- 操作性の高いユーザーインターフェイスが課題発見をサポートします
- Microsoft Excel や Web ブラウザーを利用して、手軽なレポート出力、課題発見に向けた情報分析ができます。
#3. Dr.Sum「DS Script」とは
DS Script とは、Dr.Sum のデータ準備作業で実施するバッチ処理やデータ加工処理(前処理)を支援するためのスクリプト言語です。
また、それを扱う統合開発環境 Script Editor を提供されています。
#4. Dr.Sum DS Script で、Dr.Sum 内にテーブルを作成する
##(1) Script Editor を起動する
Dr.Sum の管理ツール Enterprise Manager から Script Editor を起動します
##(2) ブロックモードでスクリプトを作成する
コマンドブロックから、必要な処理をドラッグ&ドロップ操作で配置します。
今回は、Dr.Sum のデータベースに接続する「CONNECT」コマンドと、SQL 文を実行する「SQL」コマンドを配置します。
##(3) テキストモードでスクリプトを編集する
ブロックモードとテキストモードを切り替えることができます。
今回は、スクリプトの先頭に「はじめての DS Script」というコメントを入れています。
##(4) スクリプトを実行する
作成したスクリプトを実行した結果、table1 というテーブルが作成されたことが確認できます。
#まとめ
DS Script を使って、とても簡単に Dr.Sum にテーブルを作成するスクリプトを作成することができました。
DS Script を利用すると、Dr.Sum にデータを投入する処理を、かなり効率化することができそうですね!
#参考
本記事で作成したスクリプトの内容を記載しておきます。
//はじめての DS Script
CONNECT("ds_script_db") {
}
SQL($_SQL_AUTO_COMMIT_ON) {
CREATE TABLE table1( col1 INT, col2 VARCHAR(20) );
}