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社内文章検索システム:RAG(Retrieval-Augmented Generation)による高度な情報検索

Last updated at Posted at 2024-05-23

はじめに

Amazon BedrockとKendraを活用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)による社内文章検索システムについて説明します。本システムは、従来の検索システムよりも高度な情報検索を実現し、社内情報の活用を促進します。

今回作ったレポジトリーはこちらです。

Retrieval-Augmented Generation(RAG)とは

Retrieval-Augmented Generation(RAG)とは、日本語では「検索拡張生成」と訳されます。これは、自然言語処理技術を活用して、既存の文書から情報を抽出し、新しい文章を生成する手法です。
AWS BedrockとKendraを組み合わせることで、社内文書を効率的に活用し、高品質な文章を生成することが可能になります。

仕組み

Kendraによる検索: ユーザーからの質問や指示に基づいて、Kendraに対して検索クエリを送信します。Kendraは社内文書をインデックス化しており、関連性の高い文書を抽出して検索結果を返します。

  1. Bedrockによる文章生成: Bedrockは、Kendraから返された検索結果を基に、新しい文章を生成します
  2. Bedrockは、生成された文章が論理的に整合性があり、文法的に正しいことを確認します
  3. ユーザーへの回答: 生成された文章は、ユーザーに対して回答として提示されます

RAGとファインチューニングの違い

RAG(Retrieval-Augmented Generation)とファインチューニングは、どちらも自然言語処理において重要な技術ですが、それぞれ異なる目的と仕組みを持っています。

目的

  • RAG: 既存の文書から情報を抽出し、新しい文章を生成すること
  • ファインチューニング: 既存の言語モデルを特定のタスクやデータセットに合わせて調整すること

仕組み

  • RAG: 検索エンジンを使って、入力クエリの関連する文書を検索します。検索結果から情報を抽出し、新しい文章を生成します
  • ファインチューニング: 既存の言語モデルに対して、特定のタスクやデータセットのラベル付きデータを入力します。言語モデルのパラメータを調整し、タスクやデータセットのパフォーマンスを向上させます

長所と短所

x RAG ファインチューニング
長所 - 少ないデータで学習できる。
- 既存の知識を活かせる。
- 多様な文章形式を生成できる。
- 高い精度が期待できる。
- 特定のタスクに特化できる。
短所 - 生成される文章の質が不安定になる場合がある。
- 検索結果に依存するため、偏りが生じる可能性がある。
- 大量のデータと計算資源が必要。
- 汎用性が低くなる。

実装

インフラ構成

aws.png

  • S3: データの保存と管理
  • API Gateway: システムと外部の通信を可能にする API の作成と管理
  • CloudWatch: ログの収集
  • ELB: トラフィックの分散と負荷分散
  • Fargate: コンテナの管理とスケーリング
  • ECR: コンテナイメージの保存と管理
  • IAM: アクセス管理とセキュリティの設定
  • Lambda: イベント駆動型のサーバーレスコンピューティング

実装のポイント

Bedrockのモデルを有効にする。

AWS マネジメントコンソールで Amazon Bedrockにアクセスし、「Titan Text G1 - Express」を有効にして下さい。terraformでは自動化できず手動のみです。

Amazon Kendraサービスとs3と同期

AWS マネジメントコンソールで Amazon Kendraにアクセスし、s3と同期して下さい。terraformでは自動化できず手動のみです。

結果

movie.gif

参考記事

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