はじめに
Software Design Advent Calendar 2023 21日目の記事です。
Software Design 2023年11月号を読んで気になったキーワードや所感を記載していきます。
第1特集 理想のコンテナイメージを作る Dockerfileのベストプラクティス
最近コンテナをあまり利用していないので、すっかり忘れていた。よい学び直しになった。
- コンテナブレイクアウト、コンテナエスケープ
- コンテナからホストマシンにエスケープすること
理想的なコンテナの3つの視点
- 再現性
- セキュリティ
- 可搬性
Dockerfileの記述で気をつけるべきこと3つ
- ベースイメージの選択
- イメージサイズ、レイヤ数
- キャッシュ、ビルドの速度
キャッシュを効かせてビルドを早くする。更新の少ない内容をDockerfileの上の方に記述する。
Dockerfileのベストプラクティスを読もう。
「エフェメラルなコンテナを作成する」にて、なぜコンテナを導入するかとその文脈を無視したコンテナ化は目的と合致しないよと言ってくれるところは個人的に刺さったポイント。流行りでコンテナ化しようとして目的に合わないケースを見かけたことがあった。こういう観点を伝えて防げばよかった。
- ビルドコンテキスト
- ファイルシステムコンテキスト
- テキストファイルコンテキスト
アタックサーフェスを減らす。
おおいに役立ちそうな内容ばかりだが、使う場面が今のところない。機会があればすぐにこの記事を読み返そう。
第2特集 稼げるアプリを作りたい!個人開発 成功の必須条件
個人開発でマネタイズを考えたことがないが、興味があったので参考になった。チャレンジしてみたい。
予想外だった気づきは、早めにリリースすること。たしかに時間をかけてコケたときのダメージは大きい。
リリースしてから少しずつ改善していくプランはよい。
- Googleは18番めの検索エンジン
一般記事、広告記事、連載
気になる記事からいくつか抜粋
特別企画 追悼 Bram Moolenaar Vimへの情熱と貢献を振り返る
コードを扱うときははVSCode、Linuxでエディタ使うのはvi止まりだった。
Vimの歴史からはじまり、Bram氏の活動、筆者との関わりなど熱い内容だった。
今からでも使うのは遅くない。
平林万能IT技術研究所 2ndシーズン【18】美術鑑識探偵風「油絵のひび割れ」鑑賞法――Python+画像処理で名画の裏側を推理しよう!
ひび割れで絵画の真贋を見極めるのは面白い。ひび割れはクラクリュールと呼ばれる。何かの表現で使ってみたい言葉。
ハピネスチームビルディング【20】ドラッカー風エクササイズでお互いの期待を理解する
自分の得意なことは何か?と聞かれると何と答えればいいのか困る。記事にはサンプルがあって、こんなレベルでいいんだと安心できた。機会を伺って試してみたい。
実践LLMアプリケーション開発【2】ベクトルデータベースを活用したチャットボットの開発
ベクトルデータベースのことを何一つ知らなかったので、具体的なインストール方法や設定、動作確認の記事があるとよく理解できる。
現場から学ぶAWSのクラウドセキュリティ【3】ガードレール型運用の基本と構築
予防的と発見的統制を紹介しているものは多いが、訂正的統制まで触れているのはなかなか貴重。ガードレールの絵もわかりやすい。
全体的な感想
今月号は3つの特集があるようなボリューム感だった。コンテナの特集は読みながらこれは永久保存版だと思えた。個人開発の特集は後押しするような内容に溢れていて、挑戦したくなった。そろそろ冬休みに突入するし、時間はある。Bram氏の追悼記事もよかった。
紹介してない記事もどれもよかった。