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[Oracle Cloud] 新たなセキュリティ機能の Network Source を触ってみた

Last updated at Posted at 2020-03-01

はじめに

一昨日、2020年2月28日に、Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI) に、Network Source という概念が追加されました。リリースノートはこちらです。

Network Source をざっくり説明します。OCI 上の様々なリソースへの操作について、アクセス可能なネットワークを制限する仕組みです。例えば、社内のNWからのみリソースへの操作を制限することが出来ます。これによって、更なるセキュリティ向上が出来るようになりました。

Network Source は、OCI IAM に追加された概念になります。OCI IAM 上で、アクセス可能なネットワークの情報を定義した上で、OCI IAM の Policy でコントロールする仕組みです。

文章だけではわかりにくいので、どういう挙動になるのか確認してみました。

制限事項 : 2020年3月1日時点で、対応しているリソースは、Object Storage のみです。今後どんどん対応リソースが増えていって、より便利になっていくのではないかなと思っています

IAM Group, User の構成

IAM の Policy で制御する仕組みのため、動作確認のために適当に IAM ユーザーと グループを作成します。group01 に、user01 が所属するように、適当に作ります。

  • Group : group01
  • user : user01

Network Sources の作成

OCI IAM の配下に、Network Sources が追加されています。これをクリックします。

1583053062960.png

パラメータを入力します。

  • name : networksource01

Network Type は 2種類から選べます。

  • Virtual Cloud Network : VCN を指定できます。
  • Public Network : インターネット上の Public なネットワークを指定できます。

今回は自宅からアクセスするので、Public Network を指定して、自宅の Public IP を指定してみます。自宅の Public IP は確認くんなどで適当に調べます。

1583051246431.png

Network Source の詳細画面はこんな感じです

1583051349280.png

IAM Policy

IAM Policy の中で、Network Source を指定します。現時点では、Object Storage しか対応していないため、以下のように設定します

allow group group01 to manage object-family in tenancy where request.networkSource.name='networksource01'

該当ユーザーでアクセステスト

Network Source で指定されているネットワークからアクセスした時は、Object Storage の画面が表示されています

1583051787117.png

Network Source を、正しいものから適当に使わないアドレスに変更してみます

1583051868549.png

そうすると、Object Storage が表示されなくなりました。Network Source が正しく動作していることが分かりますね。特定のネットワークからでないと、表示することが出来ませんでした。

1583051905281.png

まとめ

Network Source の動きを確認することが出来ました。Document を見るだけだといまいちわかりにくい部分がありましたが、IAM Policy の制御の中で、Network Source を利用することが出来ると考えるとわかりやすいですね。今はまだ Object Storage しか使えませんが、今後の進化を期待しています。

参考 URL

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