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[Oracle Cloud] Custom Image を使って、汎用化した Windows Server Image の作成

Last updated at Posted at 2019-12-27

はじめに

Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI)では、イメージを指定して Compute Instance を作成します。Oracle 側で提供されているイメージを使用してCompute Instance を作成することもできますし、独自に作成したカスタムイメージを準備して作成することもできます。

今回の記事では、Windows Server 2012 の汎用的なカスタムイメージを作成する手順を説明します。汎用的なイメージとは、インスタンス固有の情報を削除した事を指します。

削除される主な内容は以下の通りです。

  • SIDと呼ばれる Windows に設定される ID の削除
  • イベントログ
  • ホスト名やIPアドレスなどのネットワーク設定
  • デバイスやドライバの情報

汎用的なカスタムイメージを作成したい理由を説明します。OCIで提供されている Compute Instance のイメージは英語となっており、日本語のものは提供されていません。日本語版 Windows Server を多く作成するときに、1個ずつ日本語化を設定していくのは手間がかかります。汎用化された日本語のカスタムイメージを使うことで、手間の削減が可能です。

事前準備

  • OCI 上で Compute Instance (Windows Server 2012 Standard) の作成
  • 日本語言語パックのインストール
  • Time zone を日本に変更
  • Windows Updateの実施
  • その他イメージに事前に入れておきたいアプリケーションがあればインストール

詳細な手順は、適当にググって探します。

汎用的なカスタムイメージの作成

Oracle がイメージの汎用化に使うツールを提供しています。以下のURLで、Windows OS に合わせた3種類のツールを公開しています。

  • ベア・メタルX7インスタンス
  • ベア・メタルX5とVM X5、X7インスタンス
  • Windows Server 2008インスタンス

今回は仮想マシンイメージとなるため、「ベア・メタルX5とVM X5、X7インスタンス」から、「oracle-cloud_windows-server_generalize_2019-02-06.SED.EXE」をダウンロードします。

1577347366300.png

事前準備で作成した Windows Server 2012 にファイルを格納して、管理者として実行します。ツールの解凍先「C:\Windows\Panther」を入力して、OKを押します。「C:\Windows\Panther」は、Compute Instance 作成時に Default で作成されているディレクトリとなります。

1577347857854.png

以下の4つのファイルが生成されます

  • Generalize.cmd
  • Post-Generalize.ps1
  • Specialize.cmd
  • unattend.xml

1577348038653.png

汎用化処理の時に、Windows Server のデフォルトアカウント opc とそのパスワードを保持し続けたい場合は、以下のファイルの imageType をcustom に変更します。今回は、opcのデフォルトパスワードは保持しておきたいため、customと変更します。
C:\Program Files\bmcs\imageType.json

{
    "imageType":  "custom"
}

解凍したファイルの中にある、Generalize.cmd を管理者として実行します。実行すると、コマンドプロンプトの画面が表示され、以下のように Sysprep が自動的に実行されます。

1577348478253.png

実行を待機していると、自動的に リモートデスクトップから遮断されます。リモートデスクトップから遮断した直後では、まだ汎用化処理をしているため、ここから数分待ちます。

1577348500476.png

OCI のコンソールにある、Compute Instance の一覧から事前準備で作成したインスタンスを指定して、Create Custom Image を押します。

1577348720272.png

Create Custom Image を実行します。約5分ほど作成時間が掛かります。

1577348762610.png

これで、汎用化された日本語版の Custom Image が作成されます。Custom Image を使用して新たに 日本語版のWindows Instance を簡単に作ることが可能です。RDP でアクセスする時には、以下のユーザーとパスワードでログインを行います。パスワードは忘れずに変更をしておきましょう。

  • opc ユーザー
  • Custom Image 作成時に、opcユーザーの既存パスワード

参考URL

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