はじめに
QuickSight で 複数のデータセットを利用して可視化するときに、一括ですべてのデータセットに対してフィルターをしたいときがあります。具体的には、次のように 2 つの csv ファイルがあり、それぞれ「発生年」列と「該当年」列で同じ意味を表している列があります。
結論
QuickSight でパラメーターを利用することで、一括フィルターが可能です。さくっと手順を見ていきましょう。
事前準備
まず、2 つのデータセットが存在しているところから手順を始めます。
data01 を選択して、Create analysis を押して、可視化をしていきます。
interactive sheet を選んで Create を押します。
こんな感じで適当に棒グラフで可視化をします。
新しくデータセットを追加します。
新しいデータセットを選択して Select を押します。
新しく data02 が追加されました。
data02 を使って Visual を追加します。
こんな感じで、data2 も可視化されました。
パラメーターを追加
パラメーターを追加して、一括でフィルターを出来るようにしていきます。パラメーターの画面を開き、ADD を押します。
適当に year と名前を付けて、パラメーターを作成します。2020, 2021, 2022 のように複数選びたいので、Multiple values を選択します。
Parameter に紐づける Control を選択します。
「年度」と名前を付け、選択できるリストは、既存のデータセット data 1 の発生年からリンクさせます。
コントロールを追加したことで、年度をリストで選択できるようになりました。
パラメーターをフィルターとして利用
追加したコントロールに連動する形で「パラメーター」が定義されました。この「パラメーター」を利用して、複数のデータセットにフィルターを掛けることができます。具体的にやっていきましょう。
data1 のデータセットに紐づく Visual を選択して、Filter の ADD を押します。
「発生年」を選択します。
作成されたフィルターの「発生年」を選択します。
Use parameters にチェックをいれます。
パラメーターで「year」を選択後、APPLY を押します。
これによって、年度を選択することで、データがフィルターされるようになりました。
ここまでで、data1 側が設定できたので、同様に data2 側もフィルターを設定します。
該当年を選択します。
data2 側も同様に、year パラメーターを選択します。
これで、両方ともデータのフィルターが出来るようになりました。
まとめ
パラメーターを利用することで、複数のデータセットにまたがってフィルターを設定できます。ばしばし活用していきましょう!