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API Gateway から SQS に連携してみた

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はじめに

API Gateway には、AWS Service の Integrate 機能があります。例えば、フロントエンドから API Gateway を通じて SQS にデータを格納した場合、API Gateway → Lambda → SQS という構成が考えられます。この構成でも問題はないのですが、よりシンプルに API Gateway → SQS といった形で直接 SQS にデータを格納できます。シンプルなアーキテクチャにすることで、より堅牢で安定したサービス提供に貢献できるメリットがあります。

今回の記事では、直接 API Gateway → SQS へデータを格納する構築手順を確認してみましょう。

IAM Role の作成

まず、API Gateway に設定する IAM Role を作成していきます。IAM Role の作成画面で API Gateway を選択します。

image-20220109203906856.png

そのまま Next を押します。

image-20220109203951127.png

また Next を押します。

image-20220109204014227.png

Role Name を入力して Create Role を押します。

image-20220109204057045.png

Add inline policy を押します。

image-20220109204148857.png

入力するポリシーは次のものを入れます。SQS へ SendMessage を出来るようにします。

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Sid": "VisualEditor0",
            "Effect": "Allow",
            "Action": "sqs:SendMessage",
            "Resource": "*"
        }
    ]
}

image-20220109204303602.png

Create を押して、IAM Role を作成します。

image-20220109204456215.png

作成した IAM Role ARN は後ほど使うので、メモっておきます。

arn:aws:iam::xxxxxxxxxxxx:role/apigateway-sqs-test-role

SQS キューの作成

次に SQS キューを作成します。

image-20220109203006331.png

パラメータを入力

  • type : standard
  • 名前

image-20220109203105915.png

Default のまま

image-20220109203150834.png

作成した IAM Role を指定して、API Gateway からこの Queue にデータを格納できるように指定

image-20220109204701368.png

そのほかは Default のまま Create を押します。

image-20220109204749508.png

SQS キューが作成されました。

image-20220109205714591.png

API Gateway の作成

API Gateway を作成していきます。

image-20220109205938302.png

REST API を選びます。

image-20220109210010618.png

API Gateway の名前を入れます。

apigateway-sqs-test

image-20220109210106723.png

API Gateway の編集画面で、 Create Resource を押します。

image-20220109211136417.png

適当な名前で Create を押します。

image-20220109211222531.png

作成したリソースに対して、Create Method を押します。

image-20220109211244697.png

今回は POST を選択します。

image-20220109211308274.png

パラメータを入れます。

  • Integration Type : AWS Service を選ぶ
  • AWS Service : SQS を選択
  • Path override : [AWSアカウントID/SQSキューの名前] を入力

image-20220109212000482.png

Path Override に何を入力するべきか調べる方法を説明します。今回の記事は、SQS にデータを格納する SendMessage API を使っていくため、次の APO Reference Document を参照します。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSSimpleQueueService/latest/APIReference/API_SendMessage.html#API_SendMessage_Examples

この Document に、SendMessage を実行するSample が書かれています。この Sample の中に、123456789012/MyQueue と記載されていますが、この部分を Path Override で入力しています。SQS の場合は今回の記事の内容で問題ないですが、他のサービスの場合は、そのサービスに合わせた文字列を入力する必要があるので、適宜調べていきましょう。

image-20220109214540727.png

設定後、 Integration Request を選びます。

image-20220109212212040.png

HTTP Headers に次のパラメータを入れます。

Content-Type
'application/x-www-form-urlencoded'

image-20220109212333851.png

Mapping Templates の add を押します。

image-20220109212537626.png

application/json を入れます。

image-20220109212607675.png

Mapping Template の値に、次の文字列を入れます。

  • Action : SQS で sendMessage の API を使う
  • MessageBody : $input.body を指定。API Gateway に渡された Body を、そのまま SQS に格納する
Action=SendMessage&MessageBody=$input.body

image-20220109214821261.png

この Mapping Template に入力する文字列ですが、該当する API の Document を見ながら組み立てることが出来ます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSSimpleQueueService/latest/APIReference/API_SendMessage.html

この Document に Sample があり、URL クエリーパラメータが載っています。この中に、Action=SendMessage だとか、MessageBody=this+is と書かれています。この部分を Mapping Template として文字列を組み立てていきます。

image-20220109214736958.png

API Gateway で TEST

ここまで設定すると、TEST が出来ます。TEST をクリックします。

image-20220109213046130.png

Request Body に次の文字列を入れます。ここに入れた文字列が SQS に格納されます。

{
	"data" : "test"
}

image-20220109214934913.png

Test を押して、実際に SQS にデータを格納します。

image-20220109214953803.png

Response が 200 になります。

image-20220109215049510.png

SQS側でデータを確認していきましょう。SQS キューの画面で Send and receive messages を押します。

image-20220109215306508.png

Poll for messages を押して、SQS 上のメッセージを受信します。

image-20220109215325865.png

画像はいくつかのメッセージが表示されていますが、複数回 TEST しているためです。どれか適当に選びます。

image-20220109215355562.png

Body に、テストで入力した文字列が表示されていることが確認できます。

image-20220109215413422.png

API Gateway Deploy

API Gateway で Deploy API を押して、実行できるようにしていきます。

image-20220109215518922.png

適当に名前を入れて Deploy を押します。

image-20220109220212956.png

Deploy 完了です。Invoke URL が生成されています。

image-20220109220244343.png

curl で TEST

これで外部から REST API 経由で SQS にデータを格納できるようになりました。今回は、curl コマンドでやっていきます。

curl -s -H 'Content-Type:application/json' \
-X POST \
https://uuy6eahto0.execute-api.ap-northeast-1.amazonaws.com/prod/sqs-queue \
-d '{"test1":"data1", "test2":"data2"}'

実行例

> curl -s -H 'Content-Type:application/json' \
      -X POST \
      https://uuy6eahto0.execute-api.ap-northeast-1.amazonaws.com/prod/sqs-queue \
      -d '{"test1":"data1", "test2":"data2"}' | jq .
{
  "SendMessageResponse": {
    "ResponseMetadata": {
      "RequestId": "4d17bbed-9166-5b96-adf1-e1b94eb7c5e4"
    },
    "SendMessageResult": {
      "MD5OfMessageAttributes": null,
      "MD5OfMessageBody": "58fdfbfc48f868b6b9c50b3e8aa09894",
      "MD5OfMessageSystemAttributes": null,
      "MessageId": "c21a633e-d8dc-4b0e-9f33-7b2b2d7595f9",
      "SequenceNumber": null
    }
  }
}

実行した結果を SQS 上でも確認できます。

image-20220109220631049.png

curl で与えた body が確認できました。

image-20220109220642981.png

検証を通じてわかったこと

  • API Gateway で AWS Service Integrate をした時に、どういった API を呼びだすのか指定するのが、Mapping Template
  • Mapping Template の指定は、各サービスの API Reference を参照しながら埋めていくのがわかりやすい

参考URL

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