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Amazon Lookout for Vision で画像の異常検出をやってみた

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はじめに

Amazon Lookout for Vision は、画像の異常を発見する機械学習 (ML) サービスで、製造業の企業が大規模に欠陥を検出することができます。最低限、正常な画像が 20 枚、異常な画像が 10 枚で使い始められます。画像のアップロードや、正常・異常のラベル付けなど、AWS の GUI から操作が出来るため、難しい機械学習の知識が不要で始められます。

Amazon Lookout for Vision を使って、正常・異常を推論する方法を紹介します。

S3 Bucket の準備

適当に、Lookout for Vision 用のバケットを作成します。

  • バージョニングを有効にする。
  • S3バケットの下に、trainとtestのフォルダを作成します。
  • trainフォルダの下に、「normal」と 「anomaly」の2つのフォルダを作成します。
  • testフォルダの下に、「normal」と 「anomaly」という2つのフォルダを作成します。

image-20230219161741751.png

AWS が公開しているサンプル画像を S3 にアップロードしていきます。まず、Git から Clone します。

git clone https://github.com/aws-samples/amazon-lookout-for-vision

ディレクトリを移動します。

cd amazon-lookout-for-vision

S3 Bucket にコピーします

aws s3 cp circuitboard/train s3://lookout-for-vision-sugi01/train --recursive
aws s3 cp circuitboard/test s3://lookout-for-vision-sugi01/test --recursive

Lookout for Vision で Project 作成

Lookout for Vision の画面で、Get Started を押します。

image-20230219163812304.png

Create S3 Bucket を押します。

image-20230219163858365.png

Create Project をおします。

image-20230219163937455.png

名前を付けて、Create project を押します。

image-20230219164006711.png

Project が出来上がったので、Create dataset を押します。

image-20230219164053427.png

Create a training dataset and a test dataset を押します。

image-20230219164145103.png

アップロードした S3 バケットを選択します。また、トレーニングで利用するラベルの、オートラベリング機能を有効化します。オートラベリングでは、normalフォルダの画像には「normal」、anomalyフォルダの画像には「anomaly」というラベルが貼られます。 オートラベリング機能を使うと、これらの画像に手動でラベルを付ける手間が省けます。

image-20230219164317528.png

テストデータも同様に指定します。

image-20230219164546472.png

Create dataset を押します。

image-20230219164600873.png

Dataset が作成され、S3 に格納したディレクトリごとに、異常な画像と正常な画像が認識されました。

image-20230219164831649.png

異常な画像を見てみると、はんだ付けが失敗している画像となっていることがわかります。

image-20230219165007917.png

Normal は綺麗な画像ですね。

image-20230219165053376.png

トレーニング実行

Train model を押します。

image-20230219165152659.png

Train model を押します。

image-20230219165218722.png

Train model を押します。

image-20230219165231664.png

Training が進んでいる様子がわかります。この記事の環境では、約 35 分ほどかかりました。

image-20230219165300245.png

Training が完了しました。

image-20230219173217959.png

トレーニングしたモデルに対して、テスト用に準備した画像をつかった結果が表示されています。

  • 偽陰性 (False Negative) : 2 件
  • 偽陽性 (False Positive) : 1 件

image-20230219173332121.png

偽陽性や偽陰性と検出された画像にフィルターして、確認ができます。評価結果を見ながら、精度の改善が必要な場合には、さらなるトレーニング用の画像を調整していくことが考えられます。

image-20230219173556940.png

別の画像でトライアル推論してみる

出来上がったモデルに対して、手元にある画像を使った推論ができます。Run trial detection を押します。

image-20230219173907507.png

ローカルからアップロードする方法を選択して、Detect anomalies を押します。

image-20230219173954742.png

Run trial detection を押します。

image-20230219174100230.png

5 つのファイルを選択して、Upload image を押します。

image-20230219174138446.png

推論処理をしてくれます。この記事の環境だと、8 分ほど掛かりました。

image-20230219174251545.png

全て Anomaly と評価されました。Verify machine predictions でフィードバックします。

image-20230219175044883.png

正しい結果の場合には「Correct」を押して、間違っていた場合は「Incorrect」を押します。

image-20230219175153132.png

この結果を再度トレーニングデータに格納させることも出来ます。

image-20230219175228579.png

本番用に Model をデプロイする

デプロイしたい Model を選択して、Integrate API to the Cloud を押します。

image-20230219175951934.png

AWS CLI のサンプルが表示されるのでメモっておきます

モデルの開始

aws lookoutvision start-model \
  --project-name lookoutforvision-demo \
  --model-version 1 \
  --min-inference-units 1

異常検出

aws lookoutvision detect-anomalies \
  --project-name lookoutforvision-demo \
  --model-version 1 \
  --content-type image/jpeg \
  --body /path/to/image.jpeg

モデルの停止

aws lookoutvision stop-model \
  --project-name lookoutforvision-demo \
  --model-version 1

start-model の実行例

> aws lookoutvision start-model \
        --project-name lookoutforvision-demo \
        --model-version 1 \
        --min-inference-units 1
{
    "Status": "STARTING_HOSTING"
}

Model が Starting Hosting のステータスに変わります。

image-20230219180147015.png

約 3 分ほど待機すると、Hosted に変わりました。

image-20230219180550187.png

AWS CLI から異常検出をしてみます。

aws lookoutvision detect-anomalies \
  --project-name lookoutforvision-demo \
  --model-version 1 \
  --content-type image/jpeg \
  --body extra_images-anomaly_9.jpg

実行結果 : IsAnomalous が true となっているので、異常となっていることがわかります。信頼度は 0.98.... となっています。

{
    "DetectAnomalyResult": {
        "Source": {
            "Type": "direct"
        },
        "IsAnomalous": true,
        "Confidence": 0.9898422360420227
    }
}

Model を停止

Model を動かしていると料金が掛かるので、使わなければモデルを停止します。

aws lookoutvision stop-model \
  --project-name lookoutforvision-demo \
  --model-version 1

検証を通じてわかったこと

参考 URL

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