はじめに
こんにちは、すぎもんです
今回は、HULFT10でファイル転送した際にSlackにメッセージを出力してユーザに通知するということをやってみます。
今回やること
Slackアプリを作成し、通知するSlackのチャンネルに作成したアプリを追加します。
HULFT10 for Container Servicesの管理画面からジョブ起動情報と配信管理情報を設定し、配信要求を実施します。ファイルの配信が成功し、Slackにメッセージが書き込まれていることを確認します。
実施手順
<Slack側の設定>
① Slackアプリの作成
Slackにメッセージを出力するアプリを作成します。
② Slackチャンネルへアプリの追加
作成したアプリをSlackのチャンネルに追加します。
<HULFT10 for Container Servicesの設定>
③ ジョブ起動情報の設定
HULFT10でジョブ起動情報を新規作成します。
④ 配信管理情報の設定
HULFT10で作成したジョブ起動情報を配信管理情報に設定します。
⑤ 配信要求
HULFT10で配信要求を実施します。
⑥ Slack通知の確認
Slackにメッセージが書き込まれていることを確認します。
Slack側の設定
① Slackアプリの作成
Slackで「App」の「+アプリを追加する」をクリックします。
Slackアプリを構築します。
右上の「Build」をクリックします。
Slackアプリに追加するツールを選択します。
「Incoming Webhooks」をクリックします。
上記のSlackアプリに追加可能なツールの概要は以下の通りです。
- Incoming Webhooks
- 外部ソース連携してSlackにメッセージ投稿
- Interactive Components
- ボタンや選択メニューなどのユーザー操作追加
- Slash Commands
- Slackアプリにコマンド追加
- Event Subscriptions
- Slackのアクティビティに対して反応する設定
- Bots
- ユーザーからメッセージ応答できるBot追加
- Permissions
- Slackアプリとの連携用のアクセス権設定
Slackアプリを作成します。
「Create an App」をクリックします。
アプリ名「SalesContents」とワークスペースを指定して「Create App」をクリックします。
ワークスペースに新たにWebhookを追加します。
「Add New Webhook to Workspace」をクリックします。
「Copy」ボタンをクリックして追加されたWebhook URLをコピーします。
コピーしたWebhook URLはこの後の設定で使用するので、メモしておいてください。
作成したSlackアプリを配布します。
メニューの「Basic Information」を選択し、「Distribute App」をクリックします。
② Slackチャンネルへアプリの追加
「インテグレーション」タブの「App」の「アプリを追加する」をクリックします。
検索バーに文字を入力してアプリを検索します。追加するアプリの「追加」ボタンをクリックします。
HULFT10 for Container Services側の設定
③ ジョブ起動情報の設定
ログイン後の管理画面トップページは以下になります。
メニューの「ジョブ起動情報」をクリックします。
「ジョブ起動情報」画面右上の新規作成ボタンをクリックします。
ジョブ起動情報は下記の通り設定しています。
ジョブID : Slack_Notice
表示名 : Slack Notice
ステップ1 : Slack通知
URL : (起動するジョブのURL)
メソッド : POST
ヘッダー名 : Content-type
ヘッダー値 : application/json
ボディー : {"text":"Hello, World!"}
URLには「①Slackアプリの作成」手順でコピーしたWebhook URLを設定します。
ボディーに設定した「Hello, World!」がSlackに書き込まれるメッセージになります。
ジョブ起動情報の各項目の説明については以下のマニュアルを参照してください。
HULFT10 スタートアップガイドのジョブ起動情報
④ 配信管理情報の設定
メニューの「配信管理情報」をクリックします。
ジョブ起動設定をするファイルIDをクリックします。
作成したジョブ起動情報のジョブIDを設定します。
「配信前ジョブID」、「正常時ジョブID」、「異常時ジョブID」の3つが設定可能です。
以下は正常時のみジョブ起動する場合の設定です。
設定後に保存ボタンをクリックします。
⑤ 配信要求
配信要求するファイルIDを入力し、「配信要求を発行」ボタンをクリックします。
メニューの「配信履歴」をクリックします。
配信要求したファイルIDのステータスが「成功」していることを確認します。
設定後の確認
⑥ Slack通知の確認
ジョブ起動情報のボディで設定した内容がSlackに出力されていることを確認します。
最後に
今回は、HULFT10でファイル転送成功時にSlackにメッセージを書き込んでユーザに通知するということをやってみましたが、いかがだったでしょうか。
ジョブの起動はファイル転送成功時だけでなく、転送前や転送異常時に設定することも可能です。
これからも是非チェックいただき、宜しければフォローをお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、また!