この記事はiRidge Advent Calendar 2017の18日目のエントリーです。
ひょんなことからフットサルの名将であるヘスス カンデラス氏の話を聞く機会に恵まれました。
スポーツチームの話ではあるのですが、マネジメントやリーダーシップはシステム開発にも通じるところが多分にあったので備忘録もかねて記事にします。
講演のテーマ
マネジメントやリーダーシップ、勝ち続ける組織とはどのようなものなのか、
というテーマでの講演でした。
様々なチームで監督として成功を勝ち取ってきたカンデラス氏がどのように物事を捉えているのかを垣間見ることができました。
以下、印象に残った話を挙げていきます。
測定せよ
マネジメント、評価、育成などなど様々な話を聞いたのですが、どの話にも一貫して「測定」という要素が入ってました。
何をするにせよ測定をすることが大前提とのことです。
スポーツなので結果(得点など)や身体的な数値(最近は走行距離や心拍数が計測できるシステムがあります)はもちろんですが、リーダーシップに関しても評価のためには計測するそうです。
どのような評価軸なのか聞きそびれてしまいました。残念。
マネージャーの役割
マネージャーの役割として以下の3つを挙げていました。
- 専門家であること
- チームを育成する人であること
- メッセージを発信する人であること
専門家であること、というのはシステム開発の現場でも同じでしょう。
(たまにプログラムやネットワークのこと全然わからないマネージャーもいますが)
評価
カンデラス氏は評価を競争力とリーダーシップの掛け合わせでするそうです。
競争力とは個人のスキルと近い考え方です。ただしそれが組織の競争力となっていることが前提です。
それぞれを3段階で評価し、マネージャーは以下の図の黄色の場所にいることが必要とのこと。
フレームワーク
講演の随所に思考フレームワークが登場していました。
SWOT,SMARTを使って目標設定と評価をしているとのこと。
フレームワークは知識として知ってるけど、現場で使うべき時に使っていないことが多いので、ハッとさせられました。
リーダーシップ
**「リーダーシップとは組織に影響を与えること」**と何度もおっしゃってました。
個人の性格や能力によって体現できるリーダーシップは異なるとも。
フットサルやサッカーで言えば運動量や頑張りで味方を鼓舞したり、闘志を全面に出すこと。ムードを盛り上げことなど様々です。
良い行動を起こし、組織に良い影響を与えることこそリーダーシップである、と。
勝ち続ける組織とは
- 小さなカイゼンを重ねること
- 常に変化をすること
勝利・成功を得るためには同じことをやっていてはダメで、常にカイゼンを繰り返すことが大事と何度も何度もおっしゃってました。
カイゼン
とにかくカイゼンを重ねることだ大事、と何度も強調していたカンデラス氏ですが、TPS(トヨタ生産方式)に影響を受けたとのことです。
私が愛してやまないアジャイル開発もTPSを源流としており、様々な業界が繋がっていることを再認識することができました。
素晴らしい講演とその機会を与えてくれたカンデラス氏と株式会社クリアソンに感謝です。
Gracias Candelas !!