社内のネットワーク環境を変更する作業を行ったので、そこで調べたことを纏めておこうと思います。
前提
- 人数/規模は10人前後→各人の端末(PC/SP)を考えると接続数は約20前後
- 回線は光回線
- スイッチングHUBは使用していない→ルーターのLANポートから直接接続
- 担当エンジニア(私)のspec
- NWについてはなんとなく理解している程度(基本情報の知識程度)
- 構築経験は無し
- 基本他作業と並行でやっている
問題
- 無線が途切れる現象が頻発するようになった
- 体感的に、(メンバーが増えて)接続数が増えてきたタイミングで発生するようになった
調べたこと
既存環境調査
-
"ルーター"だと思っていたもの
- ONU/ルーター/アクセスポイント一体型の装置(無線は無線LANカードを挿して無線化)
- ONU: 光回線信号を電気信号に変換する装置
- ルーター: 複数端末をインターネットに接続させるための機器
- アクセスポイント: 無線LANに接続をするための中継機器、各端末はこの機器で設定したSSIDに接続する
上記装置をごっちゃにして認識していました
その他の調査
- アクセスポイントへの給電方法
- ACアダプタ: 普通にコンセントを本体に接続して給電
- PoEインジェクター: LANケーブル経由で給電(Power over Ethernet)
- PoE機能付スイッチングHUB: 給電方法自体はPoEインジェクターと同様
-
ルーターのモード
機種によってだが、モードを切り替えられるものがある
- ルーターモード: 通常のルーターとして使用する際のモード
- ブリッジモード: アクセスポイントとして使用する際のモード(ルーター機能はOFFになる)
起きてる事象から原因を推測
- オフィスにいる人数が増えると現象が発生しやすい
- 1通信そのものは速度問題なさそう
-
ドアのような干渉物があると無線届きづらい
→やはり同時接続が問題?+さらにスペックの問題もありそう
検討
- 同時接続が問題っぽいので、無線での各端末からの無線での接続をうまく捌ければ良い
- 既存NW構成はなるべく変えたくない
- 業務止めることになる
- 変更に失敗し、なおかつ切り戻せなかった場合、業務完全停止する
- 作業コストの問題
- アクセスポイント追加なら既存NWに追加するだけ!
- 同時接続可能数が多い機種をチョイス!
変更作業
変更前
[ONU+ルータ+無線一体型] ← [無線] ← [各端末]
変更後
[ONU+ルータ+無線一体型] ← [有線] ← [アクセスポイント] ← [無線] ← [各端末]
結果
- 途切れるような現象は無くなった
- やはり原因は同時接続数だったようだ
- ルーター自体は交換していないので、あくまでもルーターに行く手前の交通整理の部分が問題だったのかと。
- あと単に、既存のONU+ルータ+無線一体型の機器スペックの問題もあったのかも。
作業自体は大したことなかったが、経験薄かつ他エンジニアいない状態だったり、既存環境調べたり等、事前調査を厚めにした(つもり)。おかげでそれなりに勉強になりました。azs!