「技術書の読書術」を読みました
「技術書の読書術」読んだら面白かったので、後から見返せるようにまとめました。
この本はどんな本?
- 「探し方」「読み方」「情報発信&共有」の3つの章でコツやテクニックが書いてある
- 二人の技術書の著者による共著であり、考え方や思想が異なる部分もそのまま載せている
- 2022年10月が初版で現時点(2022年末)では比較的新しい本
- 各章のページ配分は以下のような感じで、表題通り「読み方」が多く書かれている
- 5:読み方
- 3:探し方
- 2:情報発信&共有
この感想を書いた人は?
- 0歳2歳を絶賛子育て中のWEBエンジニア5年目くらいの人
- 育休中に生活や仕事の効率を上げたいと思ってこの本を手に取った
- 本は読むけど、何度も見返したりアウトプットすることはあまりなかった
個人的おすすめ度:★★★★☆(4/5)
- GOOD:技術書大好きな著者の具体的なノウハウに触れられて刺激を受けた
- 英語の技術書を安く購入する方法を知れた(選択肢にもなかった)
- 本の要約サイトを比較してお薦めできる人いる?自分は知らない
- iPadでのノートメモ術の紹介を見て、iPad買う動機が高まった
- 時間制限読書法(90分で読破目指す)は緊張感が生まれ自分にマッチした
- MORE:今の自分に合わない部分もあった
- 子育て中で時間が極端になく学習効率を上げたいため、時間ある前提の手法に関しては難しい
-
本のマーキングをしたことないので、マーキング読書法の敷居が高い(試したら簡単だった) - 沢山の手法があったが、どの順で何から取り入れるべきか迷った
読後のネクストアクション
- 「情報発信&共有」の章にあるように、Twiiter と Qiita で読書感想文を書く
- 本をパラパラめくって思い出すヒントになるよう、今回まとめた部分のマーキングをする
- 本のランキングや洋書のサイトなどをブクマしておく
- ブクログに登録してデジタル本棚を作る
「本の選び方」の章から3つ抜粋
「本の選び方」の章で自分が興味深いと思った箇所を3点。普段は大手の本屋に行って探すか、同じ会社の人におすすめしてもらったものか、業務にピンポイントで関係あるものを選ぶので、そういう視点もあったかと気付かされた。
- ランキングとレビューから選ぶ
- 個人ブログの書評から選ぶ
- 英語の技術書を選ぶ
1. ランキングとレビューから選ぶ
個人的にはITエンジニア本大賞が気になる。視座の高い人のおすすめ本はハズレがないはず。もちろん今の自分に合う合わないはあると思う。
2. 個人ブログの書評から選ぶ
自分のモデル、目指したい人を参考にすると良い。以下は著者が挙げていた個人ブログ
自分の目指すところが見つかってる訳ではないので、ロールモデルを探していきたい
3. 英語の技術書を選ぶ
Deepl の有料版でPDFを変換すれば読めちゃうので、意外と敷居高くない
- amazonのkindle版(ちなみに unlimited は良書少ないらしい)
- オライリーの読み放題月額49ドル(敷居が高い・・・)
- packt のセール時期では新刊も5ドルで買えるらしい
- Humble Bundle のセット販売を狙うと安い
その気があれば未翻訳のベストセラー洋書をいつでもインプット出来ることに気付かされた。これは強力
「読み方」の章から9つ抜粋
「読み方」の章で自分が興味深いと思った箇所から9点抜粋。自分は効率の良い読書や学習ができていた自信はなかったので、様々な「読み方」に触れることが出来て気づきが多かった。以下は本に書かれていることの一部なので、ご承知おきください。
- 選ぶテーマごとに「3つ」を意識すること
- 同じ本を何度も読む価値はある
- マーキング読書法
- 時間制限読書法
- 読むべき本の優先順位付け
- 要約サイトで多読+時短
- Macノート術
- iPadノート術
- 読書記録サービス
1. 選ぶテーマごとに「3つ」を意識すること
- 入門書、専門書、逆引きの3通りを読むことで実務スキルが身に付く
- 入門書
- 専門書
- 逆引き
- 3つの入門書の見比べをすると、共通の要点に気づける
- 資格に関する本は以下の通り
- 資格試験の過去問
- 資格試験の参考書
- 「書き方」の本(論述試験のあるものは特に)
手元に逆引きの本が少ないことに気づいた。使う言語だったらあっても良いよね
2. 同じ本を何度も読む価値はある
知識を血肉にしようと思ったら、何度も読むと良い。予習と復習の考え方が大事。
- 一度目:通読
- 二度目:コードをコピペしたり検証したりと手を動かす
- 三度目:ノートにまとめたりブログやqiitaにアウトプット
3. マーキング読書法
- 一度目:通読
- 二度目:マーキングしながら読む
- 三度目:マークした部分読む
気になるところに付箋を貼ったり
斜めに付箋を貼って特に重要な箇所をわかるようにするのも良い
正直本を汚すのに抵抗あるけど、ペラペラ見返した時に思い出すヒントになりそう
4. 時間制限読書法
前述のものとはまた違う思想で、時間制限読書法というものも紹介あり。
- 90分で制限時間を区切る
- 読書量は区切らない
- スマホなど誘惑を排除しておく
- キッチンタイマーを使う
- 速読や飛ばし読みのスキルを意識する
- 制限時間になったら止める、切りが悪いほうがモチベが続く(!)
- 再読では最初から読み、あえて続きから読まない
- メモは基本的に取らない、取るなら最低限
だらだらと読みがちなので、時間制限は良い。自分は切りの良いところまで読みたい。
5. 読むべき本の優先順位付け
以下例のように優先度を分類すると、読むべき本の重みづけがしやすい
- 読んでないと困る、読んでて普通
- 読んでないと困る、読んでると嬉しい
- 読んでなくて普通、読んでると嬉しい
- 読んでなくて普通、読んでても普通
採用やオンボーディングの場面で「新しくJOINするメンバーに読んでおいて欲しい本」を話すときにも使えそう
6. 要約サイトで多読+時短
どの要約サイトも10分程度でビジネス書の要約を読めるようになっている。
Youtube で本の要約や書評が語られているのもあるので、概要を掴むのにGOOD。
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本の要約サイト flier(フライヤー)
- 日本最大級。フリー、シルバー(550円/月)ゴールド(2200円/月)のプランがある
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SERENDIP
- 年間33000円、月あたり2750円
-
bookvinegar
- 無料で利用できる
有料のところは無料体験があるので、まとまった時間に試すのも良いかも。技術書というよりは、ビジネス寄りの本が取り扱われている印象。
7. Macノート術
まずはスクショをキーボードショートカットで取れるようになれると良い。
- Command + Shift + 3 でデスクトップ全体のSSを撮れる
- Command + Shift + 4 で選択範囲のSSを撮れる
- Command + Shift + 5 で動画の記録
Command + Shift + 4 だけは今までよく使ってた。(本の中では詳細なオプションの紹介もあったけど、割愛)
8. iPadノート術
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GoodNotes アプリ
- PDFならインポートして手書き注釈できる
- kindleなら画面分割してメモを取ることで対応できる
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Notability もおすすめ
- 録音機能
- プレゼン機能充実
最近純正アプリで「フリーボード」が出てきたので、そっちも併せて試したい
9. 読書記録サービス
比較記事を見ると、自分はブクログから始めるのが合いそう
最後:この本はどんな人に向く?
学習手法に自信がない人、読書に苦手意識があるエンジニア初学者〜中級者におすすめできそう。
- エンジニア歴が長くなれば自然と知る/実践している手法も紹介されてる
- ただ、読書や学習はエンジニアの人生でかける時間のコストが大きい部分
- この本を読んで読書法をアップデートするきっかけになれば、費用対効果が高い
- 自分にとっては、読書の視野を広げ、学習効率を上げてくれた良書だった
参考リンク:技術書の読書術(アフィはつけてないです )