「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を受けてきた。あまり需要はないだろうが、勉強法などを共有したいと思う。
目的
Pythonを学ぶ中、基礎から体系的に学びたいと。事前に調べたところ、あまり良い噂は聞かなかったが受験料も会社持ちだし、(ま、いっか……)と勉強開始。
私のスペック
- Web業界プログラマ(5年以上)
- 普段使用の言語:PHP
- Python利用:ぜんぜん(趣味レベル)
試験概要
PythonED記載。
Python 3 エンジニア認定基礎試験
◆試験概要
概要:文法基礎を問う試験
受験料金:1万円(外税) 学割5千円(外税)
問題数:40問(すべて選択問題)
試験時間:60分
合格ライン:正答率70%
試験センター:全国のオデッセイ コミュニケーションズCBTテストセンター
出題範囲:主教材であるオライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル 第3版」の掲載内容を出題範囲として、以下の比率で出題いたします。また、一般的な知識からも出題されます。
勉強法
下記で紹介している記事の通り、8時間も(それ以下でも)合格には十分だと思う。実際、私も通勤(30分程度)と前日の3時間ほど(やはり合計で8時間程度)で合格できた。基本を学ぶことが目的だったので、出題数の少ない「クラス」や「標準ライブラリめぐり−PartⅡ」を読んでもそのくらいなので、資格取得だけを目指すならもっとかからないと思う。
1. 資格に関する情報を集める
といっても下記ページだけでOK。非エンジニアの方もここに書かれている通りで良いと思う。
2. 「Pythonチュートリアル」を読む
「試験概要」に「『Pythonチュートリアル 第3版』の掲載内容」とあるように、この資格は「Pythonチュートリアル理解度テスト」と言っていい。本に書かれている以上のことは出ないから、これだけ勉強すればいい。
私は通勤の時間で勉強したく、また、電車内でスマホをいじるのが嫌い(!?)なのでこれを購入したが、2,000円払うのがもったいないという人はwebで読めばいい。
試験前日、私は付箋で出題数が分かるようにしていた(青は多い、黄は少ない)。
3. β版試験に取り組む
"Dive into Code"のページからβ版試験を受けられる。全80問ということで二回もやると同じ問題も出るが、出題形式がここで分かる。
受験結果
合格。
試験時間は1時間あるが、15分程度で終わる。
見直しもしようかと思ったが、28問以上は正解している自信があったのでそのまま終了。
正直、もっと取れているかと思ったが、そうでもなかった(この点数ゆえ、記事削除しようと思ってるくらい)。
「β版」の問題よりはやや難しかった。ただ、似た(=同じ?)問題も結構出る。
総評(試験について)
残念ながら、(Python)エンジニアとしての技術力を示す資格としては使えないと思う。
プログラミングをはじめたばかりの学生や、また、これからPythonを勉強しはじめようと思っている人が基礎を学ぶためのものと考えるのが良い。
実際、「チュートリアル」は、他言語との比較がちょいちょい書かれていたりもするのでPythonの良さが初学者でも感じることができると思う(読んでて面白いし)。
この資格について批判も多いだろうが、そもそも「Python」という言語の仕様、その簡潔さ故のものではないかと思う(私レベルで語れることではないかもしれないが)。やはり書き始めるまでに覚える文法量が少ない。それを理解できるだけでも価値はあるのではないか(1万円を誰かが払ってくれるなら)。
あと、「Python 3 エンジニア認定データ解析試験」のリリースはよ。