Rubyには、初期状態で使えるクラス・モジュールが多く用意されています。
今回は、ライブラリの概要を整理しました。
概要図
標準ライブラリ
標準ライブラリは、組み込みライブラリと組み込みではないライブラリに分けることができます。
組み込みライブラリ
組み込みライブラリは、Ruby本体に組み込まれているライブラリです。
文字列のStringクラス
数値のIntegerクラス
ハッシュのHashクラス
配列のArrayクラス
などが例として挙げられ、プログラミングをしていく上で最低限の機能が用意されています。
このライブラリに含まれるクラスやモジュールは require
を書かなくても使うことができます。
※require
は外部のRubyファイルを読み込むためのメソッドです。
そのため下記のようにメソッドを使うことが出来ます。(class Array)
p [1, 2, 3]
=> [1, 2, 3]
[1, 2, 3].length
=> 3
参考:組み込みライブラリ
組み込みではないライブラリ
組み込みではないライブラリを使うためには require
で読み込む必要があります。ここが組み込みライブラリとの違いです。
Dateクラスを例にします。
Dateクラスは日付を扱うことができます。
require "date"
puts Date.today
# => 2021-02-17
require
を抜きにして実行をすると下記のようにエラーが発生します。
# require "date"
puts Date.today
`<main>': uninitialized constant Date (NameError)
Did you mean? Data
参考:ライブラリ一覧
外部ライブラリ
次に外部ライブラリに関してです。
標準ライブラリのおかげで様々なことができますが、それで全てが網羅されているわけではありません。そこで登場するのが外部ライブラリです。
外部ライブラリはRuby本体に含まれていないため、
使いたいライブラリは環境にインストールする必要があります。
そしてそれらは gem
という形式で公開されています。
Ruby のライブラリは主に RubyGems.org に gem として置かれています。直接ウェブサイトを閲覧したり、gem コマンドを使用してそれらを探すことができます。
gemは世界中の有志が作成しています。
そのため、自分が作成して、公開することも可能です!
使い方としては下記2点が必要です。
- gemをインストールする
- インストールしたgemを読み込み使用する
$ gem install gem名
require 'gem名'
# 処理
まとめ
このように先人の方々の偉大な設計のもプログラミングが出来ていると思うと感慨深いです。
記事に関して、修正・指摘などございましたらご連絡頂ければ幸いです!