0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

[JSTQB TA] 開発ライフサイクルについて

Last updated at Posted at 2025-06-16

JSTQB Advance Level TA (Test Analysis)

 JSTQB Advance Level TAとは、テストアナリスト向けの国際ソフトウェア資格のひとつです。JSTQB Advance Levelの資格としては3つ存在しており、テストマネージャ、テストアナリスト、テストテクニカルアナリストのうちのひとつになります。

私は、2025/3/Eに一度受験を行いましたが、残念ながら落ちてしまいました。
再度挑戦するため、学習内容を綴っていこうと思います。

下記は本試験を運営しているJSTQBが一般公開しているシラバスになります。
JSTQB TA シラバス
JSTQB ホームページ

ソフトウェア開発ライフサイクル:SDLC (Software Development Life Cycle) とは

 ソフトウェア開発ライフサイクルとは、ソフトウェアを企画から運用・保守まで段階的に進めるフレームワークです。JSTQB TAシラバスで扱われるライフサイクルモデルは以下の通りです。

  • イテレーティブ開発(反復型開発)
  • インクリメンタル開発(漸進型開発)
  • アジャイル開発(柔軟な反復・漸進型)
  • ハイブリッド開発(複合型、状況対応型)

1. イテレーティブ開発(反復型)

概要
システム全体のプロトタイプをまず作成し、その後、何度も繰り返し(イテレーション)で改善・拡張していく開発スタイル。

事例
・NASAのソフトウェアプロジェクト(特にリスクの高いミッションにおける初期設計の評価に)
・ユーザーインターフェースの初期評価に用いられるプロトタイピング

ポイント
・要件が明確でなくても始められる
・各イテレーションの評価が重要

イテレーション … ソフトウェア開発やプロジェクト管理において、設計、開発、テストなどの工程を短い期間で繰り返し行うことです。この反復的なプロセスを通じて、段階的に製品やサービスを改善していく手法です。

2. インクリメンタル開発(漸進型)

概要
全体を小さな機能単位(インクリメント)に分けて、段階的に機能を追加していく。

事例
・Windows OS のような大規模ソフトウェアにおけるバージョンごとの機能追加
・モバイルアプリのリリース(例:最初はログイン機能のみ→次にチャット→通話)
NBCユニバーサルは、IBMのDevOpsソリューションを導入し、継続的インテグレーションとデリバリーを自動化することで、リリース時間を75%短縮しました。これにより、迅速なフィードバックと高品質なソフトウェア提供が可能となりました。

ポイント
・最初から全機能を作らない
・「機能ごとに完成・リリース」が可能

3. アジャイル開発(漸進型開発)

概要
イテレーティブ+インクリメンタルの融合型。要求の変化に柔軟に対応しながら、短いスプリント(1〜4週)で機能を反復・漸進的に開発。

事例
・Scrum を活用した Web サービス(例:Spotify、Amazonなど)
・スタートアップに多く採用される(変更対応力重視)
City of Hopeは、DevOpsを導入することで、開発速度を25%向上させ、2.5時間かかっていたパイプライン構築を30分に短縮しました。これにより、がん研究の進展に貢献しています。

ポイント
・顧客との密な連携(プロダクトオーナーとの対話)
・テスト(TDD、CI/CD)とフィードバックが鍵
・DevOpsと高い親和性(自動化・迅速リリース)

4. ハイブリッド開発(複合型)

概要
ウォーターフォールとアジャイル、もしくは他の複数の開発モデルを組み合わせたもの。組織やプロジェクトの特性に応じて最適化。

事例
・金融・医療システムなど高信頼性が求められる分野:
 上流工程はウォーターフォールで厳密に設計し、下流工程(画面やUXなど)はアジャイル的に対応。

ポイント
・大規模プロジェクトでよく使われる
・リスクやコスト、柔軟性をバランス良く扱える

★ 近年の技術トレンドと今後の復旧傾向

技術・手法 傾向・補足
DevOps 開発と運用の一体化 → 継続的インテグレーション・デリバリー(CI/CD)によってスピードと品質両立。インフラもコード(IaC)として扱う。
MLOps(AI開発向け) 機械学習モデルの学習・デプロイ・監視を統一管理。従来のSDLCに「データ」「検証ループ」「再学習」などが加わる。
AIによるテストの自動化 AIによるテストケース生成、障害予測、バグ分類。テストエンジニアの負担軽減。
アジャイル at Scale Scaled Agile Framework(SAFe)、LeSS、Spotify Modelなど。大企業がアジャイル導入するための枠組み。
ハイブリッドモデルの標準化 特に公共・大規模案件ではウォーターフォールをベースにアジャイルを部分導入するモデルが定着傾向。

 DevOpsの課題: DevOpsの導入には組織の学習と変革が必要であり、75%のDevOpsイニシアティブが期待に応えられないというGartnerの調査結果があります。
devops.com

 ツールの複雑さ: DevOpsとMLOpsのツールが分断されていることで、冗長な作業や非効率が生じ、統合が求められています。
techradar.com

★ JSTQB TA試験に向けた学習ポイント

項目 学習の観点
各開発モデルの特徴・利点・欠点 システムの複雑性、変更要求への対応性、リスク管理に注目
テスト戦略の違い ウォーターフォールではVモデル的に段階ごとに、アジャイルではスプリント単位の小刻みなテスト(継続的テスト)
品質保証活動の位置付け プロセス全体にQAをどのように組み込むか。テスト自動化とCI/CD連携なども押さえる。
0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?