グロービス Advent Calendar 2017 の2日目です。
この記事では、所属するチームでChatOpsを導入する際にハードルになる
「どうすればChatOpsがチームに広く浸透するのか?」
について自分がよくやっていることを共有します。
なぜChatOpsを導入するのか
事業がある程度長く続くと、必ず非効率な運用や属人化している運用が生まれます。
事業のメンバーは入れ替わるものであり、属人化のリスクは避けるべきです。
ChatOpsは属人化を解消するための有効な選択肢のひとつです。
ChatOpsのメリット
チャットという常に見える化されているインターフェース上で運用を行うことで、
特定の個人やエンジニアに依存しない運用 が可能になります。
- チャット上に運用の過去ログがすべて残るため、引き継ぎやすい
- 運用を他人に渡したあとも常に可視化されているため、間違いを指摘しやすい
いかになめらかにChatOpsを浸透させるか
いくらChatOpsを導入しても、自分しか使い方を知らなければ意味がありません。
エンジニアなら勝手に使いはじめるかもしれませんが、それ以外のメンバーにも使って欲しい場合、少し工夫する必要があります。
Botを利用したChatOpsを浸透させたいなら、
Botを話しかけやすい存在に感じてもらう必要があります。
安全に使えることをアピールする
そもそもエンジニア以外のメンバーは、コマンドでの命令に慣れていないことが多いです。
管理画面であればたとえバグだらけの管理画面でも躊躇なく使える人でも、
Bot相手だと変な結果が帰ってこないか心配して使ってくれません。
ある程度どんな使い方をしても問題ないようにチャットでの運用を設計した上で、
安全に使えることを積極的にアピールしていく必要があります。
わざと間違ったコマンドを叩いて、問題が起きないことを見せるのもありです。
自分から積極的に使う
Botは画面が無いので、新機能を追加しても使わなければ誰にも気付いてもらえません。
人の多いチャットで自分から使いまくることで認知度向上を目指します.
軽くコマンドを投げていいんだ、という印象がつくまで続けます。
親しみやすいキャラ付け
Botにユニークな名前をつけるのはエンジニアの遊び心ですが、
メンバーが親しみを感じてくれる効果もあると思っています。
業務にまったく関係ない遊び機能も、気軽に話しかけるきっかけになってくれます。
ruboty-talk などを入れておくと、Botと雜談できるだけでなく、
コマンドをtypoしても雜談が始まるので面白いです。
おわりに
ChatOpsを上手く導入して、
長期的に運用がスムーズに回る仕組みを作っていきましょう!