はじめに
この記事は高専IT系部活 #kosenit Advent Calendar 2018の8日目の記事です。
7日目は@hsm_hxさんの「宇部高専コンピュータ部の今までとこれから」でした。
宇部高専のコンピュータ部に入部したくなるような、素晴らしい記事でした。
この記事では、一関高専電子計算機部(以下電算部)で使っている、様々なツール、技術の紹介と、どのように活用しているのかを書いていこうと思います。
電算部を支えるSlack
電算部では部内チャットツールとしてSlackを使っています。
課金はしておらず、無料枠で運用しています。(ほんとは課金したい…)
Slackの運用ルールとして以下のようなものを決めていますが、それ以外に特にルールは設けていません。
- チャンネル名は
grp-**
またはprj-**
- ユーザー名は本名+学籍番号
これだけです。
電算部独自の使い方として、出席者のカウントに使っています。
正午、部活開始時、部活終了時にBotがメッセージを投稿し、欠席する場合はスレッドで連絡を行います。
出席者はBotのメッセージにリアクションを付けることで出席者としてカウントされます。
リアクションの数は深夜に自動で集計し、記録します。
メッセージ数の圧迫を防止するため、Botのメッセージとスレッドのメッセージは集計終了後に自動で削除されます。
これらの仕組みをGAS+SpreadSheetで実現しています。
私は、Slackのステータスをスマートスピーカーと連携させています。
朝、家を出るときにGoogle Home Miniに「行ってきます」と話しかけると、SlackのAPI経由でステータスが「学校」に変わります。
帰宅したときは「ただいま」と話しかけると、ステータスが「自宅」に変わります。
これで今学校にいるのか、帰ったのかがわかります。
この仕組みはIFTTTで実現しています。
電算部を支えるKibela
電算部では今年から、ドキュメントの管理・共有にKibelaというサービスを利用しています。(URLがなかなかイケてる)
無料枠では5ユーザーまでしか使用できないのですが、アカデミック向けの無料ライセンスを使っています。
本当にありがたいです。
無料ライセンスの申請も、複雑な手続きは不要で、Kibela内のチャットから申請を投げるだけです。
電算部は部活動なので、企業などと比べると人の入れ替わりが激しいです。なので、これまで知見の共有・引継ぎがうまくできていませんでした。
今後はこまめにドキュメントを残すようにし、ノウハウを後輩たちに引き継いでいけるようにしたいと思っています。
電算部を支えるOffice365
Office365は高専機構から提供されているものです。
電算部では主にSharePoint、Planner、PowerAppsを使っています。
SharePoint
ファイルの共有に使っています。
テキストベースのドキュメントにはKibelaを使っていますが、PDFや画像などのファイルはSharePointで管理するようにしています。
Planner
タスク管理に使っています。
電算部の全部員のタスクを一目で確認できるようにしているので、今、誰が、何をしているのかすぐにわかります。先輩にとっては後輩のサポートがしやすいですし、後輩にとっては先輩が何をしているのかを知る良いきっかけとなっています。
PowerApps
ちょっとしたツールを作る際に使っています。
直近では、高専祭用のデジタルサイネージアプリを作りました。
ほかにも、以前ちょまど( @chomado )さんがツイートしていたPowerAppsを使って、高専祭のデジタルサイネージアプリや、番号呼び出しアプリを作りました。
— sublimer (@lz650sss) 2018年11月3日
一関高専の高専祭はMicrosoftのO365によって、支えられています!! pic.twitter.com/2JAJOQETJr
- 部員情報管理アプリ
- 備品管理アプリ
があり、部活関連の情報を一括で管理しています。
特に部員情報管理アプリは各部員の登録だけでなく、部員が入部した際のSlack、SharePointの招待を自動で行う機能もあります。
電算部を支える技術
ここは箇条書きで…
プログラミング言語
- C/C++(主に競技プログラミング)
- JavaScript/TypeScript(高専プロコンの作品など)
- C#
- Python
- Kotlin
- Ruby
- Haskell
- Golang
フレームワーク
- Vue.js(Nuxt.js)
- Django
- Ruby on Rails
- ASP.NET
開発ツール
- Visual Studio
- VSCode
- Vim
- Unity
- git
- GitHub
- Docker
デバイス
- Oculus Rift
- Theta S
その他
- Mackerel(サーバー監視ツール、独自プラグインも)
- Mastodon
- Microsoft Azure
- Ubuntu
- CentOS
- Arch Linux
- IOS(Cisco)
- Nginx
- IoT
- WebRTC
電算部を支えるセキュリティ
現在、一関高専では情報セキュリティに力を入れています。
ですので、電算部もセキュリティ関連の活動を積極的に行っています。
直近では部内CTF大会を行いました。
CTF大会は今後も継続的に行なっていこうと思っています。 また、KOSENセキュリティコンテストにも参加しています。 成績上位、というわけではありませんが、スキルアップの機会として今後も継続的に参加していこうと思っています。感情情報です pic.twitter.com/YMo5XoBzas
— 一関高専 電算部 (@inct_densan) 2018年11月22日
まとめ
もし、ここに書いたもので「使ってみたい!」と思うものがあれば、ぜひ使ってみてください。ほとんどが無料のツール・サービスです。
部活動ではコードを書く以外の雑務もあるかと思います。(書類作成など)これらのツールを活用して、どんどん自動化、省力化を進めてほしいと思います。
高専IT系部活 #kosenit Advent Calendar 2018、9日目は@Tomy_0331さんの「北九州高専 コンピュータ研究部の紹介」です。
一体、北九州高専コンピュータ研究部ではどのような活動が行われているんでしょうか…?