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SendGrid,Heroku,Gmailを使って無料で特定のメールだけをSlackチャンネルに転送する

Last updated at Posted at 2019-10-08

はじめに

今までZapierとgmailを使って特定のメールをSlackチャンネルに転送をしていました。
Zapierは設定がとっても楽チンで非常に良かったんですが、
無料プランだと1月当たり100通しか転送できず別の方法を考えることにしました。

Slackも無料プランのためEmailアドオンが使うことができず、
それでも無料でチャンネルにメール転送したいと思い実際にやってみました。
(個人アカウントへの転送はSlackが無料プランでもメールアドレス発行出来るので出来ます)

本記事での目標

Gmailで件名に【TEST】が入っているメールを受け取ったら、
Slackのテストチャンネルに、送信元、件名、本文が自動で投稿されるようにする。

目次

今回使用するもの、サービス

  • SendGrid(Parse Webhook) : メール受け取り、Herokuに用意したAPIにPOSTする
  • Heroku(Node, Express) : 受け取ったメールをパース、整形し、Slackのincomig-webhookにPOSTする
  • freenom : 無料ドメイン取得、Parse Webhookを利用するため必要
  • gmail : メールをフィルタリングし、Slackに送りたいメールだけ転送する
  • Slack : Incoming Webhookでメール内容受け取り、任意チャンネルに投稿する

概要図

summary.png

手順

※各サービスのアカウント作成とfreenomでのドメイン取得方法に関しては割愛します。

※今回用に事前にfreenomで以下ドメインを取得しました。
2019-10-06_21h45_14.png

SendGrid : Domain Authentication設定

SendGridでメールを受け取るためのドメインの設定をします。

SendGrid管理画面からSender Authenticationをクリック
2019-10-06_21h41_18.png

Authentication Your Domainをクリック
2019-10-06_21h41_55.png

Nextをクリック
2019-10-06_21h44_09.png

Domain You Send Fromに取得したドメインを入力しNextをクリック
2019-10-06_21h45_36.png

ここまで来たら以下画像のように3件のCNAMEレコードが表示されるのでfreenomで追加します。
2019-10-06_21h46_12.png

CNAMEレコード追加
2019-10-08_16h34_56.png

SendGridでVerifyをクリックし3件全てVerifiedになったらOKです。
**※注意※**ドメイン取得から使用できるようになるまで最大3日程度かかる場合があります。
2019-10-08_16h40_36.png

Slack : Incoming Webhookの設定

チャンネルにIncoming Webhookアプリを追加、Webhook URLを取得します。

2019-10-08_16h45_53.png

2019-10-08_16h46_22.png

2019-10-08_16h46_49.png

2019-10-08_16h47_19.png

Webhook URLをゲット☆
2019-10-08_16h48_21.png

プログラム作成

※nodeは10.13.0を使用しています。

適当なディレクトリを作成し、必要モジュールをインストール

  • express : Webアプリケーションフレームワーク
  • multer : メールがmultipart/form-data形式で飛んでくるため使用
  • axios : Incoming WebhookへPOSTするため使用
  • html-to-text : HTML形式メール対応のため使用
$ mkdir test
$ cd test
$ npm -y init
$ npm i --save express multer axios html-to-text
$ touch index.js

プログラム本体:index.js

index.js
const multer = require("multer");
const axios = require("axios");
const htmlToText = require("html-to-text");
const app = require("express")();

app.set("port", process.env.PORT || 3000);

const webhookUrl =
  "https://hooks.slack.com/services/*********/*********/**********************"; // 各自webhookUrlを設定ください

app.post("/", multer().any(), (req, res) => {
  (async () => {
    try {
      await axios.post(webhookUrl, {
        text: `
From : ${req.body.from}
Subject : ${req.body.subject}
Body :
${req.body.text || htmlToText.fromString(req.body.html)}
`
      });
      res.status(200).send({ success: true });
    } catch (e) {
      console.error(e);
      res.status(500).send({
        success: false,
        error: e
      });
    }
  })();
});

app.listen(app.get("port"), () => {
  console.log(`Express server listening on port ${app.get("port")}`);
});

Herokuデプロイ

※Heroku CLIをインストールしておいてください(https://devcenter.heroku.com/articles/heroku-cli)

Heroku上で空のアプリを用意しておいてください。
今回はアプリ名takahirosato-test-appで作成しました。

login

$ heroku login

さっき作ったtestディレクトリ下で以下実行

$ git init
$ heroku git:remote -a takahirosato-test-app

node_modulesをignore

$ echo "/node_modules/" > .gitignore

Procfile作成

$ echo "web: node index.js" > Procfile

commit & push

$ git add .
$ git commit -am "make it better"
$ git push heroku master

エラーがでなければオッケイ☆

SendGrid : Inbound Parse設定

SendGrid管理画面からInbound Parseをクリック

2019-10-08_17h41_38.png

Add Host & URLをクリック
2019-10-08_17h44_16.png

こんな感じで設定
2019-10-08_17h45_56.png

ここまでで、とりあえずem8892.takahirosato.tkに送られるメールは全てSlackのテストチャンネルに転送されるようになりました。

↓こんな感じで届きます。
2019-10-08_17h51_13.png

Gmail : フィルタリング & 転送

Gmailで受け取ったメールから特定のメールだけを転送するよう設定します。

Gmailの設定からメール転送とPOP/IMAPをクリック

2019-10-08_17h57_57.png

転送先アドレスを追加をクリックしアドレス入力
※@の前は何でも良いです
2019-10-08_17h55_44.png

続行
2019-10-08_17h54_53.png

確認コードがSlackに届きます

2019-10-08_18h01_17.png

確認コードを入力して転送先アドレス設定完了

2019-10-08_18h02_53.png

新規フィルタ作成
検索フォームの▼をクリック
2019-10-08_18h07_21.png

含むに【TEST】を入力しフィルタを作成をクリック
2019-10-08_18h07_47.png

次のアドレスに転送するにチェックを入れ、先程登録したアドレスを設定しフィルタを作成をクリック
2019-10-08_18h08_16.png

ここまでで、このGmailアカウントに送られたメールの内、件名に【TEST】が含まれるものだけがSlackのテストチャンネルに送られるようになりました。

めでたい

終わりに

実際に職場のメールとSlackで2ヶ月ほど使用しましたが、Herokuの1月当たりの無料使用可能時間(550時間)の内、数十時間程度しか使用してなかったので、Zapierと比べてかなり余裕ありそうです。
また、今回はSlackへの転送でしたが、SendGridとHerokuの組み合わせはかなり色々できそうだなと思いました。
添付ファイルも受け取れるので、添付Excelの中身を見てSlackに報告なんてこともやってます。
GASにAPI作ってスプレッドシートに書き込むみたいなのも楽しそう。

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