#はじめに
テスト関係の業務の中でテスト費用(コスト)の削減について紹介します。
オンラインゲーム、ソーシャルゲームは、運営が続く為、テストもずっと続くことになるかと思います。
運営が続くプロジェクトほどコストを意識している会社は多いのではないでしょうか。
とはいえ、コストを下げると市場不具合が増加したり、お客様からの信頼を失うことにもなりえる為、
安易にはコスト削減できないのが実情です。
では、どうすれば品質を維持しながらコスト削減できるか、
毎月開催する施策(イベント)の機能テストを削減ケースとして記載します。
※記載している内容は、あくまで一例ですので参考程度にお願いできると嬉しいです!
#削減方針
下記に該当するテスト項目を削減します。
- 機能ごとに重複する動作確認
- 前回のテスト時からロジック変更してない機能の動作確認
※ただし、品質を落とさないよう最低一回は動作確認を残す
#削減の流れ
###1. テストケース、テスト観点を精査
テストケース項目の中で重複しているテスト観点を記載します。
###2. 削減方針に定めた2点に該当する項目を精査
洗い出したテスト観点をもとに削減方針に該当するか記載します。
###3. 削減対象の項目を開発とすり合わせ
削減方針に該当する項目をもとに開発と本当にロジックに変更がないか、新しい設定がないかを確認します。
ロジックに変更もなく、既存の設定であれば削減する方向で開発と合意し、項目を削減していきます。
削減案、そう考える根拠はできるだけテスト担当者から提示できることが望ましいです。
###4. 削減して品質が落ちてないか効果測定
実際に削減したテストを実施した後、本当に削減してよかったかを確認する為、
リリースされた施策の市場不具合を測定します。
万が一、削減した動作確認で市場不具合が出てしまった場合、なぜ市場不具合になったのか分析します。
「削減方針は間違いなかったが、実はロジックを変更していて共有されていなかった」ということも
起こり得る為、どこまでの可能性を考慮してテストをするかは事前に開発と合意しておくと良いかと思います。
削減した箇所で不具合が出ていない場合は、コスト削減が成功したと言えるのではないでしょうか。
#最後に
コスト削減を行うには、開発との連携が不可欠になります。
過去削減した箇所にロジック変更する場合、削減したままリリースされて市場不具合になるケースもある為、
削減した項目も含めて精査するのが良いかと思います。
そうしたPDCAを繰り返すことで品質も維持したまま、コスト削減できるのではないでしょうか!