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パソコン未経験者の中級者への道筋
パソコンの基礎
パソコン全然わからない、という人達にとって、仕事でパソコンを使うのは多くの苦痛と労力、そして膨大な無駄な時間を伴う。
私もパソコンが苦手で、使い方が全然分からない頃の事を良く覚えている。
なにしろピンポイントでやりたい目的があっても、目的達成の前にパソコンの基本的な知識がないといろいろな成果物は作れないし、ゼロから必要なところまで付きっきりで教えてくれる親切な人はあまりいない。
そういった人向けに、「パソコンとは何か」を良く使う用語だけを持ってまとめた記事として本ページを執筆。
パソコンとは
大きな電卓という理解でよいかと。電卓にボタンぽちぽちして、計算出来る仕組みはほとんどの人は説明できない。NAND回路やトランジスタを知らなくても、電卓は使える。パソコンも同じ。使うだけならキーボードを正しく押せばよいだけ。
ただし、パソコンを構成する部品のうち、いくつかは名前と役割を知っておいた方が圧倒的に便利に使えるので、以下については把握しておこう。
各部品の性能については、2018年時点での性能目安を記載するが、ここ4,5年ほど性能に大幅な変化はないからある程度長期的な目安にはなるかと思う。(2006-2010の間などは性能の進歩が飛躍的だった)
ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD、エスエスディー)
データや機能が保存される部品。パソコンに電源入っていなくても、この部品の情報が書き込まれるのでデータが保持される。
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HDD:安くて容量が大きい。読み書きは遅く、パソコン操作で数秒以上待つような時はだいたいここへデータを読み書きしている。
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SSD:高くて容量が小さいが、読み書きが高速。パソコンの起動、ソフト起動や保存の速度が圧倒的にHDDより早い。
パソコンは、たいてい上記のどちらか一方でデータを保存するようになっている。HDD搭載パソコンか、SSD搭載パソコンか、購入の際などには把握しておこう。どちらがよいかは用途と予算によるので、一概に結論は出ない。以下のポイントを把握して、自分の用途に適したものを選ぼう。
HDDならノートパソコンなら500GB(ギガバイト)、デスクトップパソコンなら1TB(テラバイト、1024GB)以上はあると良い。パソコンの目的が写真や動画の大量保存の場合は、HDD容量が大きいものが良いが、パソコン内蔵のHDDでなく外付けのUSB接続のHDDもあるので、データ保存が目的なら外付けHDDを買うのが効率がよい。
SSDならノートパソコン、デスクトップパソコンとも256GB以上の容量は欲しいが、SSDの容量が大きなパソコンを購入しようとすると値段も大きくなる。そのため、SSDを搭載したパソコンを購入する場合、容量オーバーにならないよう注意しよう。SSDパソコンに動画や写真を大量保存すると、あっという間に容量がなくなってしまう。SSDパソコンでデータ保存をしたい場合は、外付けHDDを別途用意して接続して併用をオススメする。
メモリー(主記憶装置)
電源を入れて、HDDやSSDから Windows/Macintosh などの情報を電気的に保持しておき、ディスプレイに表示したり、キーボード入力に応じて処理をするための部品。
最近のパソコンなら、最低でも4GB、出来れば8GBくらいのサイズがあると良い。Windowsパソコンだと、Windows10が起動しているだけでも 2GBくらいメモリを使う。(32bit/64bitで差がある)
使っている時に、色々なソフトを同時に起動したり、インターネットの閲覧でいろんなページをタブを多数開いて同時に見たりすると、どんどん容量が足りなくなって、いきなり著しくパソコンの挙動が遅くなる。これは、容量が足りなくなると電気的な読み書きでやるべきメモリでの処理をHDDで読み書きするため、磁気テープへの読み書きになるため遅くなっている。
あんまりたくさんの機能を同時に使用しようとせず、こまめにソフトやタブを閉じる使い方をするとパソコンの挙動が改善される事も多い。
CPU(シーピーユー、Central Processing Unit)
パソコン部品の中でも値段が高めの部品。パソコン操作時の応答の早い・遅いに大きく関わる、右脳みたいな部品。
キーボードやマウスを操作して、ボタンクリックすると、パソコンがゴリゴリ動いて処理をする。その処理をさばくのがCPUという部品。
CPUは種類、世代、クロック周波数、コア数などの数値指標があるが、普通にパソコンを使う人は以下の種類を把握していれば問題ない。
- CPUの種類(上から順に性能がよいインテル製メジャーなものを列挙)
- Core i9(コア・アイナイン)
- Core i7(コア・アイセブン)
- Core i5(コア・アイファイブ)
- Core i3(コア・アイスリー)
- Core 2 Duo(コアツーデュオ)
- Pentium(ペンティアム)
- Celeron(セレロン)
- Atom (アトム)
だいたいこの辺りに大別される。
用途を付けておくと以下の感覚になる。
- CPUの用途向け性能比較
- Core i9(グラフィックデザイン・開発者向け)
- Core i7(同上)
- Core i5(エンジニア向け・快適パソコン使いたい人向け)
- Core i3(一般パソコンユーザーに充分な性能)
- Core 2 Duo(一般パソコンユーザーにそこそこ良い性能、ハードに使う人には物足りない性能)
- Pentium(一般パソコンユーザーでもあまり快適ではないかも)
- Celeron(安いけど性能は良くない、パソコンが遅くなる)
- Atom (とても安いけど性能は良くない、明らかにパソコンが遅い)
一応筆者はシステムエンジニアで、一般パソコンユーザーのパソコンサポート業務も行っているので、そこそこ参考になる情報かと。
使っているパソコンの部品性能の調べ方
既に利用しているパソコンの上記部品を調べたい場合は以下の通りに調べれば確認できる。
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Windowsの場合
- CPU/メモリを調べる
- コントロールパネル ⇒ 右上の"小さいアイコン"表示方法にする ⇒ システム
- HDD/SSDサイズを調べる
- Windowsキー + Eキー を同時に押してエクスプローラーを開く
- CPU/メモリを調べる
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Macintoshの場合
- CPU/メモリを調べる
- リンゴマーク ⇒ この Mac について ⇒ 概要
- HDD/SSDを調べる
- リンゴマーク ⇒ この Mac について ⇒ ストレージ
- ※Macbook Air はSSDを搭載など、購入型でもすぐにわかる
- リンゴマーク ⇒ この Mac について ⇒ ストレージ
- CPU/メモリを調べる
パソコンの部品の使用率の確認
パソコンで今どれくらいCPU/メモリ/HDDが使われているか、%単位やサイズ数値で確認できる。
- Windows の場合
- タスクバー上で右クリック ⇒ タスクマネージャーの起動
- Macintosh の場合
- Finder を起動 ⇒ アプリケーション ⇒ ユーティリティ ⇒ アクティビティモニタ
上記までに記載した情報については、きちんと把握しているだけでパソコンの使い勝手が良くなることも多いので、覚えておくとよいだろう。