Ubuntu 25.04 Plucky Puffinに移行したい!
最近、24.10 の環境で Thunar の gvfs-smbfs プラグインがコケてしまう現象になやんでいました。 もう我慢しきれなくなったので、25.04に行きます。
25.04 紹介
Ubuntu 25.04 "Plucky Puffin"は、Canonicalによって2025年4月にリリースされた最新のUbuntuディストリビューションです。この新バージョンでは、パフォーマンスの向上、最新のLinuxカーネルの採用、デスクトップ環境の改善など、多くの新機能と改良が施されています。
主な特徴:
- Linux カーネル 6.8を採用し、最新のハードウェアサポートと安定性の向上
- GNOME 46デスクトップ環境による洗練されたユーザーエクスペリエンス
- システム起動時間の短縮とリソース使用効率の改善
- セキュリティ機能の強化とプライバシー保護の向上
- Snapパッケージマネージャーの改良と新機能
Ubuntu 24.10からの更新
Ubuntu 24.10から25.04への更新は比較的簡単です。以下の手順に従って安全にアップグレードを行うことができます。
準備段階
まず、現在のシステムが最新の状態であることを確認し、不要なパッケージを削除します:
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt autoremove --purge
sudo apt clean
更新(コマンドライン)
準備が整ったら、以下のコマンドでリリースアップグレードを開始します:
sudo do-release-upgrade -d
このコマンドを実行すると、アップグレードプロセスが開始されます。画面の指示に従って進めてください。アップグレード中は、設定ファイルの変更に関する質問が表示される場合があります。プロセスが完了すると、システムの再起動を求められます。
更新後あるある・・・VSCodeが動かない・・・
- 基本的にこれらライセンス条件が異なるサードパーティ製品は入れ替えが必要です
- 最新バージョンに差し替えるだけで動きましたので特に書くことはありません。
VirtualBox 7.1が起動しない問題
OS更新したことで、samba共有が開けなくなっていた問題は解決したのですが、仕事でよく使う機能でデスクトップ環境の仮想化アプライアンスが動かないと困ることが多いです。 Ubuntu 25.04へのアップグレード後、VirtualBox 7.1に互換性の問題が発生しました・・・起動時に次のようなエラーが表示されます・・・
この問題の原因は、Ubuntu 25.04の新しいカーネルとVirtualBoxのカーネルモジュールの互換性にあります。VirtualBoxの開発チームは対応を進めているはず・・・ ですが、それを待ってはいられない事情があります。
VMware Workstationへの移行
- すぐに使いたい、待ちきれないので、VMware Workstation Pro を使います。
- VirtualBox7.1でのWindowsゲストは時々応答が停止することがあり不安でした。
- 作業中の Ubuntu環境に既にVMware環境が存在し、動作しています。
- 別件でWindows上に Vmware Workstation Pro を入れているがVirtualBoxでは出来ないGPUデバイス扱いに優れた性能発揮していることを確認できています。
基本的に、VMware WorkstationはUbuntu 25.04との互換性が確認されています。仮想化環境として高い安定性も持ち合わせています。
VMware Workstationのインストール
- VMware公式サイトから最新版のVMware Workstation Proをダウンロード
- インストールファイルに実行権限を付与:
chmod +x VMware-Workstation-Full-*.bundle
- インストーラーを実行:
sudo ./VMware-Workstation-Full-*.bundle
VirtualBoxから仮想マシンを移行する方法
OVAエクスポート/インポート方式
- VirtualBoxの仮想マシンをOVAフォーマットでエクスポート
- VMware Workstationで「ファイル」→「開く」からOVAファイルをインポート
- 変換ウィザードの指示に従って設定を調整
- VMware Toolsをインストールして最適なパフォーマンスを確保
ディスクイメージ変換方式(CLI)
VDIディスクイメージをVMDK形式に直接変換することも可能です:
qemu-img convert -f vdi -O vmdk Windows11.vdi Windows11.vmdk
このコマンドを使用するには、まず必要なパッケージをインストールします:
sudo apt install qemu-utils
変換後、VMware Workstationで新しい仮想マシンを作成し、既存のディスク(変換したVMDKファイル)を選択することで移行が完了します。
更新してみて・・
Ubuntu 25.04 Plucky Puffinは多くの改良と新機能を提供する素晴らしいリリースですが、仮想化環境との互換性には注意が必要です。VirtualBoxの問題が解決されるまでは、VMware Workstationなどの代替ソリューションを検討することで、引き続き仮想環境を活用することができます。