何かと遅れがちなFreeBSD/samba4
- 約一年遅れですが 4.20 出ました。 ports関連のやり取りをみていると 4.21の作業もやってます?的なところがありますが、KERBEROS/SASL-TLSなど新規のコードが増えていることもあるので LDBの修正など作業量から考えるとまだまだ先でしょう。 今年 4.21に追いつけるのかというところ。
- 正式名称: Trivial database の TDB も 14.10 出てました。
databases/tdb1410
- LDAPに似たDB ldb も 2.9.2 で リリースです。
databases/ldb29
早速コンパイルー
sudo portmaster -Gdty --no-confirm net/samba420
Installing ldb29-2.9.2...
pkg-static: ldb29-2.9.2 conflicts with ldb28-2.8.2 (installs files into the same place). Problematic file: /usr/local/bin/ldbedit
*** Error code 1
- ports のコンフリクトはまだ荒削りというところで、そのうち治ると思います。ともあれ pkg remove ldb28 でさくっと外して続行します。
- samba4.x になってから バイナリだけでは何ともならない状況らしく、python環境が必須で、FreeBSDでは、pkg でも普通に 3.9/3.11が混在しますが、portsだったら 3.11に寄せといたほうが面倒がないかと思います。 最新のubuntuで標準になりつつある 3.12はまだ portsに入っていません。こういうところの温度差はまあ仕方ないです。
- 去年も何度か FreeBSDでは、python 系のpkg/portsがいきなり名前替わってしまって、アップグレード時にしばしば自動で進む作業を邪魔します。ナニカンガエテルンダと怒鳴りたくなる気持ちを抑えつつ、何とかならんかというところでしたが、よーやくこんなのが出て解決?になったんですかね。
===>>> No /usr/ports/devel/py-pyproject-hooks exists, and no information
===>>> about devel/py-pyproject-hooks can be found in /usr/ports/MOVED
- コンパイルは順調に終わってしまいました。
4.19 からの更新運用
- workgroup の運用の場合: あんまり代わり映えしないと思います。というか、そもそも samba4.2? が目指すのは Windows Server 2019 以後のSAMBA3.xプロトコル /ActiveDirectory 環境互換性に重点を置いています。 SAMBA-AD環境が動いているところでのテストが必要ですが、今日のところはトラブルなく移行した機材があることを報告しておきます。
2025/04/12 追記:
現時点での最新版、4.20.7 に更新した結果ですが、ファイルの書き込みができない状態になっています。 pkg install で一般的なインストール状態でダメになってしまい、4.19に戻せば回復します。 また 4.20環境で新しく AD環境を組むにしても Provisionプロセスが失敗するので、何か必要なオプションが掛けている可能性があります。
なお、これらは FreeBSD/VNET-jail で行っているものですので、コンテナ制限下でなければ動く可能性はありますが、samba4 のような pythonや、その他のライブラリ依存が多岐に渡るものはコンテナに頼る傾向にあります。