作業の対象機種
- DELL Inspiron 1525(Windows Vista)
小生のノートPCでなく身内のものです。
リカバリディスクもないので、パスワード不明でログイン不能のまま何年も放置されていました。
電源を入れると Vista のログイン画面にはたどり着くので、ハードウェアは再利用可能のはずです。
Vista は再利用の予定はないので、MS Office のドキュメントなどを救出後は Linux 機に転用しようと思います。
再利用の前に、今のノートPCの保存データをダメ元で救出を試みることにします。
無論、HDD が暗号化されている場合はデータの救出は不可能なので、そのままフォーマットして OS をクリーンインストールすることになります。
今回の対象機は暗号化はされていないようなので、DVD ドライブから起動できれば、HDD の内容を USB メモリに退避できます。
作業手順
▼参考にさせていただきました
起動できなくなったWindowsのデータをUbuntuで取り出す
準備:Linux (Ubuntu) の入った DVD-RW を用意する
起動可能な Linux 入り DVD-RW を作成します。今回は Linux ディストリビューションとして Ubuntu を利用することとします。
参考サイトのリンク先には Ubuntu 18.04、Ubuntu 20.04 が掲載されていますが、64bit版だと、今回のノート機が起動しないです。
そこで、Ubuntu 16.04.5 の32bit版を使用します。
作業のため、ログインできなくなったノートPCとは別に、インターネット接続と DVD-RW の書き込みが可能なPCを用意します。
Ubuntu の公式サイト からダウンロードした ubuntu-16.04.5-desktop-i386.iso を新品の DVD-RW に書き込みます。
エクスプローラから .isoファイルを右クリック→ディスク イメージの書き込み で、Windowsディスク イメージ書き込みツールが起動します。
動作は確認していませんが、更に古いものが必要な場合は、Ubuntu の公式サイト から、Ubuntu 14.04 の i386版 iso ファイル (ubuntu-ja-14.04-desktop-i386.iso) が利用可能です。
ノートPCの起動優先順を変更
- F2キーを押しながら、ノートPCの電源ON で、BIOSのメニューが起動します。
機種によって、BIOSのメニューを出す方法とメニュー内容は異なります。 - BIOS のメニューから「System」-「Boot Sequence」を選択し、起動の優先順を 内蔵HDD優先から DVD ドライブ優先に変更します。
- DVD ドライブが空のまま、一旦再起動します。内蔵HDD の Windows Vista のログイン画面になります。
- ここで DVD ドライブに Linux 入り DVD-RW を入れて更に再起動します。
GUI画面の表示まで10分以上かかりました。
データ救出
- Ubuntu が起動出来たら、画面の左にある「Files」を起動します。
- 「Files」のウィンドウ左下にある「OS」というのが、Windows入り内蔵HDDを指しているようです。
- USB メモリを装着すると、認識されて、内容が表示されました。
- ノートPCの HDD から USB メモリに必要なデータをコピーします。今回は、「C:\Users\アカウント名\」以下をドラッグ&ドロップでコピー。
- いくつかコピーに失敗するフォルダがありますが、すべてスキップ。
- USB メモリを外します。
- デスクトップ右上のメニューから「Shut Down...」を実行します。DVD-RW が排出されます。
- .iso ファイルの書き込みに使用していた 作業用PC に USB メモリを装着し、データが救出できているか確認。
以上、作業完了です。