Proxmox VE 7.1-8を使って得た知識についてメモを残しておきます。
物理環境
サーバーと添い寝するような環境なら、HDDやめとけ
ヤフオクで買ったNECのiStorageを使ってたんですが、SASのHDDがうるさくて眠れなくなりました。
騒音が出ても大丈夫な場所に置くか、SSDなどを使って騒音を減らす工夫が必要です。
自分はSSD搭載のNUCを使うことで、ほぼ無音化しました。
最初はメモリ8GBでもOK
仮想マシン1台(メモリ3GB)、コンテナ1つ(メモリ256MB)を動かした状態でメモリ使用量は4.2GBぐらいでした。
メモリやCPUが多い方が色々と動かせますが、お試しで動かすなら8GBでも大丈夫です。
コンテナ
ディスクは後からリサイズできる
SoftEtherを動かしたくて、Debian11のコンテナを作成しました。
ディスク容量に12GB割り当てたんですが、実際に使ったのは1GB強。
以下のサイトを参考に、縮小しました。
https://phil.lavin.me.uk/2017/12/proxmox-shrinking-disk-of-an-lvm-backed-container/
やってることを箇条書きにすると以下の通り。
- コンテナを停止。
- (記載ないですが)コンテナのバックアップを取る。
- lvdisplayでディスクを探す。以降、目的のディスクは/dev/~。
-
e2fsck -fy /dev/~
で仮想ディスクを検査する。 -
resize2fs /dev/~ 7G
で仮想ディスク内のパーティションを縮小。サイズは目的のサイズより1G少なくする。(例:8Gにしたければ7G) -
lvreduce -L 8G /dev/~
で仮想ディスクを縮小 -
resize2fs /dev/~
でパーティションを仮想ディスクのサイズに合わせて拡大 -
vi /etc/pve/lxc/~.conf
(コンテナ作成時に附番した3桁のID)を編集してDiskサイズの表記を修正 - コンテナを起動して、consoleから
df -h
を実行してディスク容量をチェック。
ちなみに、ディスクサイズの拡大は管理画面からできます。
対象のコンテナを選び、リソース
からディスクのリサイズ
を選ぶことで何GB拡張するか選べます。
メモリ容量は少なくてOK
構築時はメモリを1GB割り当ててましたが、運用時はそこまでなくてもいいみたいです。
記事を書いてる時点で、メモリ256MB+スワップ256MBまで縮小してますが、メモリ使用量は14%程度です。
SoftEtherぐらいならメモリ128MBでも大丈夫かもしれません。
動かすプログラムによってメモリ使用量は違うので、時々見直してやるといいかもしれません。
Debianのコンテナ、初回ログインくっそ遅い
理由がわかりませんが、Debian11のコンテナを作成してConsoleからログインしようとすると、ものすごく待たされます。
AlpineLinuxだと何も問題なかったので、何かしらあるようです。
メッセージも何も出ないので原因わかりません。
VM
ISOファイルはURLだけ指定してダウンロードできる
操作するPCでダウンロードしてアップロードしてもいいですが、URLがわかっていればProxmox自身にDLさせたほうが手間がないです。
ブラウザからDLするURLをコピーして、ダイアログのURL部分にペースト、Query URL
をクリックするとファイル名が取得できます。
そのままダウンロード
ボタンをクリックすれば、Proxmoxがダウンロードして所定の位置にISOファイルを保存してくれます。
試してませんが、Windows Server評価版のISOもURLさえわかってしまえば直接DLできるかもしれません。
qemu-guest-agentを入れる前に、QEmuエージェントに☑
LinuxのVMにqemu-guest-agentを入れておくと、管理画面からIPアドレスなどが見えます。
単に入れればOKではなく、VMを作成するときにQemuエージェントの部分にチェックが必要です。
GNOMEのスクリーン共有をする場合、設定変更が必要
おそらくGNOMEの話ですが、Vinoをインストールしてスクリーン共有を有効にした後、設定変更をしないとWindows側のUltraVNC Viewerから接続できませんでした。
対処策は以下のURLを参考にしました。
https://darumaya.ddns.net/blog/ubuntu-20-04-lts%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96usb%E3%81%B8%E3%81%AEvnc%E6%8E%A5%E7%B6%9A%E3%81%A7%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BB%B6/?doing_wp_cron=1640957641.9378449916839599609375
apt-get install vino dconf-editor dconf-cli
vinoと一緒にdconf-editorをインストールしておきます。
dconfエディターを起動して、/org/gnome/desktop/remote-access/
に入り、require-encryption
をオフにします。
クラスタ
追加するノードにVMやCTがあってはいけない
追加するときにエラーが出て、追加できなくなります。
マイグレーションはVMも停止状態で
VMはライブマイグレーションできるはずなんですが、移動後にフリーズしてしまい手に負えなくなりました。
一度VMをシャットダウンして、停止状態でマイグレーションしたほうが安全みたいです。
2台構成のとき、クラスタを作成したノードを落とすのはNG
pve1、pve2とノードを用意し、pve1でクラスタを作成、pve2をクラスタに参加。
続けてpve1をシャットダウンすると、pve2側にもWebからログインできなくなりました。
ちゃんと調べれば対処方法はあるんでしょうが、ログインすらできなくなるので焦ります。