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enrich my libraryパターンでZonedDateTimeをリッチにする

Last updated at Posted at 2019-07-20

はじめに

scalaのimplicit classを使ったenrich my libraryパターンでZonedDateTimeを便利に使おうという話です。

環境

scala 2.10 以上(implicit classが使えるのが2.10から)

時刻情報を扱うのがめんどくさい

めんどくさくないですか?

java8からjava.timeパッケージが入って色々楽になったものの、まだめんどくさいです。

私が関わっているサービスでは、年月日でパーティションを切っているDBテーブルがあり、ZoneDateTimeからyyyyMMdd形式の数値(20190101とか20191231とか)を取り出したい場面が頻繁にあります。

そういうとき、以下のような処理が必要になります。

val now = ZonedDateTime.now() //とりあえず現在時刻
val formatter = DateTimeFormatter.ofPattern("yyyyMMdd")
val yyyyMMdd = now.format(formatter).toInt

DateTimeFormatterのインスタンスはスレッドセーフなので、どこかに定数として定義しておけばいいので、実質的には

now.format(formatter).toInt

の1行にできるんですが。。。。

now.yyyyMMdd.toInt

というふうにZonedDateTimeにメソッドが生えててほしくないですか?

生えててほしくないですか!!!?!?!?

それができるんです。

そう、Scalaならね。

implicit classでZonedDateTimeを便利に拡張しよう

implicit classというのは、既存クラスを拡張できる仕組みです。

詳しくはドワンゴ新卒研修資料のimplicitについての解説を参照するか、ググるかしてください。

以下のようなクラスを作ります

implicit class RichZonedDateTime(val self: ZonedDateTime) extends AnyVal {
    private val yyyyMMddFormatter = DateTimeFormatter.ofPattern("yyyyMMdd")
    def yyyyMMdd: Int = {
        self.format(yyyyMMddFormatter).toInt
    }
}

クラス名はなんでもいいのですが、拡張元のクラスの接頭辞にRichとつけるのが単純でいいかと思います。(ググって出てくるのは大体それ)

selfの型には拡張したいクラスを指定します。

上記のクラスがスコープ内にある状態だと、以下のようにZonedDateTimeのインスタンスから(ソースコード上は)直接yyyyMMddメソッドを叩けるようになります

val now = ZonedDateTime.now()
now.yyyyMMdd

yyyyMMddメソッドを叩いたタイミングで暗黙的にRichZonedDateTimeに変換されるという認識です。(あってるよね?)

今回のケースはシンプルですが、取り出しに複雑な処理が必要になるものをimplicit classのメソッドとして定義すると、便利に使えると思います。(月の最終日を取得するとか)

感想

デザインパターンの使い所あるあるパターン集みたいな本が欲しいです。

最近アンクルおじさんのClean Architecture本読んでるんですが(まだ半分)Interface(または各言語のそれに準ずる機能)の使い所の理解が深まりました。

JavaだとInterfaceの利用は避けては通れない感じがあるんですが、大学で最初に触ったときは、「なんで間にこんな何層も挟まるんだ?」と思いましたからね。

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