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Spring Boot 3.x への移行で、セッション周りではまったこと

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Spring Boot 3.x への移行で、セッション周りではまったこと

たいした話ではないのでのすが、Spring Boot 2.x -> 3.x での移行で、セッション周りではまったことの備忘録です。

Spring Boot 3.x での変更点

以下にマイグレガイドがあります。

Spring Boot 3.0 Migration Guide · spring-projects/spring-boot Wiki

それによると、spring.session.store-type による明示的な構成はサポートされなくなりました。複数のセッションストアの実装がクラスパス上にある場合は、固定順で使用する実装が選択されるようです。

優先順位は、Web に記述されていますが、

  1. Redis
  2. JDBC
  3. Hazlecast
  4. MongoDB

となっています。

それ以外には、@EnableRedisHttpSession などのアノテーションを明示的に指定する方法があります。

今回 Sprint Boot 2.x の構成には、以下があったので 安直に @EnableRedisHttpSession を指定しました。

spring.session.store-type=redis

外部からの構成変更が効かない

通常はセッションの有効期間は1800秒がデフォルト値ですが、この値を変更したいと思い、spring.session.timeout を設定しましたがどうも効いてないようです。 他にも server.servlet.session.timeout なども試しましたうまくいきません。

@EnableRedisHttpSession を指定しつつ、application.yml に以下の設定を行います。

spring:
  session:
    timeout: 180s

セッションの有効時間を取得するコードを書いてみます。

    @GetMapping("/s1")
    public Map<String, Object> s1(HttpSession session) {
        session.setAttribute("test", "value");
        return Map.of(
            "id", session.getId(),
            "date", (new Date()).toString(),
            "maxInactiveInterval", session.getMaxInactiveInterval());
    }

curl でアクセスしてみますが、常に 1800 を返します。

$ curl -s http://localhost:8080/s1 | jq
{
  "date": "Wed Oct 04 11:41:29 JST 2023",
  "id": "e543ea6d-8141-4ad3-8c6f-15bbae3cc7ad",
  "maxInactiveInterval": 1800
}

@EnableRedisHttpSession を外してみますと、spring.session.timeout が効くようになりました。

curl -s http://localhost:8080/s1 | jq
{
  "date": "Wed Oct 04 11:43:44 JST 2023",
  "id": "a14b4f19-e196-4798-a75b-c35a609be146",
  "maxInactiveInterval": 180

クラスパスには Redis の実装しか通ってないので、明示的にアノテーションを指定しようがしまいが同じ振る舞いなのですが、明示的にアノテーションを指定すると spring.session.timeout が効かないようです。

@EnableRedisHttpSession を指定したい場合は、アノテーションにパラメーターを指定する必要があります。(ここで値を可変にする方法が分からなかったので、固定値にしていますが)

@SpringBootApplication
@EnableRedisHttpSession(maxInactiveIntervalInSeconds = 360)
public class DemoApplication {

	public static void main(String[] args) {
		SpringApplication.run(DemoApplication.class, args);
	}
}

curl でアクセスしてみますと、360 が返ってきました。

curl -s http://localhost:8080/s1 | jq
{
  "maxInactiveInterval": 360,
  "id": "7c336543-51a7-4d2c-b2cd-4da747fa4986",
  "date": "Wed Oct 04 11:50:17 JST 2023"
}

まとめ

あとからググってみると、昔からわりとよくある話のようです。以下のような記事がありました。

同じ挙動なのに、アノテーション付けると効かないのは、ちょっと分かりづらいですね。

以上

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