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【iRIC】ソルバーの計算条件で読み込むファイルを相対パスで指定する方法

Last updated at Posted at 2023-07-20

フルパスで指定すると色々面倒ですよね

例えば、iRICのGELATONaysDw2のように、他のソルバーで計算した結果を読み込んで使用するソルバーでは、計算条件で結果を読み込むCGNSファイルのパスを指定する必要があります。
計算条件ダイアログのボタンを押して現れるダイアログからCGNSファイルを選択すると下図の用にCGNSファイルのフルパスが入力されます。

image.png

なので、例えば以下のようなフォルダ構造の時に、Projectフォルダをhogeからhogehogeに移動させるとCase1.cgnのフルパスがC:\hoge\Project\FlowProject\Case1.cgnからC:\hogehoge\Project\FlowProject\Case1.cgnに変わってしまうので、計算条件でパスを指定し直さないと計算できません。
プロジェクト一式を他の人に送るときとかもいちいち指定し直してもらうのは不便ですよね。

c:
├─hoge
│  └─Project
│      ├─FlowProject
│      │    └─Case1.cgn   \\GELATO_Projectで読み込みたい流れの計算結果
│      └─GELATO_Project
└─hogehoge

↓↓Projectフォルダを移動↓↓

c:
├─hoge
└─hogehoge
   └─Project
       ├─FlowProject
       │    └─Case1.cgn
       └─GELATO_Project

実は相対パスでも指定できる

本題ですが、読み込む側のソルバーのプロジェクトを*.ipro形式ではなく名前をつけてプロジェクトに保存...でプロジェクトフォルダとして保存すれば、相対パスでCGNS等のファイルを指定することができます。(*.ipro形式の場合フルパスのみです)

iRICではプロジェクトのフォルダがソルバー実行時のカレントディレクトリになるので、プロジェクトフォルダからの相対パスをしていすればよいです。

相対パスの指定例

例えば以下のようなフォルダ構造でCase1.cgnを読み込みたい場合は..\FlowProject\Case1.cgnとパスを指定してあげます。

.\がカレントディレクトリ、..\がカレントディレクトリの1つ上のディレクトリを意味します。

c:
├─hoge
│  └─Project
│      ├─FlowProject
│      │    └─Case1.cgn    \\GELATO_Projectで読み込みたい流れの計算結果
│      └─GELATO_Project    \\カレントディレクトリがここ
└─hogehoge

image.png

このように設定しておけばProjectフォルダごと場所を移しても、他人に渡しても読み込みたいファイルとプロジェクトの相対的な関係が変わらないのでいちいち指定し直す手間が省けます。

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