はじめに
現在公式で配布されているpythonで書かれたソルバーに関しては、必要なライブラリはインストール時に、一緒にインストールしているためライブラリの追加は必要ありません。
2024/12/26現在デフォルトでインストールされているライブラリは以下です。
numpy=1.26.4
numba=0.59.1
scipy=1.13.1
gdal=3.6.2
h5py=3.11.0
pandas=2.2.2
matplotlib=3.8.4
requests=2.32.2
beautifulsoup4=4.12.3
pyproj=3.6.1
今回紹介するのは独自で開発しているソルバーや、別途配布されているソルバーでこの他に必要なライブラリがある場合に行う操作となります。
例えば私が個人で配布している以下のソルバーを使うのには必要な操作です。
iRIC_3D_polygon_generator (追加で"Numpy stl"が必要)
この記事の対象
この記事は、iRICをインストールした際に、一緒にインストールしたMiniconda環境を使用している方を対象にした記事です。
iRICインストール時にMinicondaをインストールせず、既存の環境を使用している方は対象外です。既存環境を利用されたい方は以下のマニュアルをご確認ください。
方法
iRIC上で動くpythonのソルバーはデフォルトでiric
という仮想環境で実行されます。
そのため作業は、仮想環境iric
を有効化して、その環境にライブラリをインストールするという流れになります。
仮想環境の有効化
スタートメニューから 「Anaconda Prompt (miniconda3)」を起動します。
以下のコマンドを実行します。
conda activate iric
以下のようにプロンプトの先頭が(base)から(iric)になれば成功です。
ライブラリのインストール
メジャーなライブラリに関して
以下のようなコマンドで任意のインストールしたいライブラリを追加します。
conda install [ライブラリの名前]
例えばNumpyをインストールしたい場合は以下のようになります。
conda install numpy
コマンドを実行するとバージョンなどの確認のあと、インストールするか聞かれるのでy
を入力してインストールを実行します。
この時すでに最新版がインストールされていれば以下のように表示されます。
# All requested packages already installed.
公式チャンネルで配布されていないライブラリに関して
ただし、先ほどのコマンドではインストールできないライブラリもあります。
例えば"Numpy stl"もAnaconda公式チャンネルでは配布されていませんが、conda-forgeというチャンネルでは配布されています。
その場合は以下のように配信先を指定してあげることでインストールできます。
conda install -c [チャンネルの名前] [ライブラリの名前]
例
conda install -c conda-forge numpy-stl