この記事はスタックチャン(Stack-chan) Advent Calendar 2024の22日目の記事です。
こんにちは。初めて、Advent Calendarに参加します。今回は、自分とスタックチャンの出会いと、スタックチャンを題材に女子中高生向けのワークショップをやった話を書きたいと思います。
目次
1.スタックチャンとの出会い
2.夏の学校に向けた準備
3.そして、女子中高生が組み立てにはまった
4.さらにワークショップは続くよ
スタックチャンとの出会い
私がスタックチャンと出会ったのは、数年前にSニーのコミュニティスペースで行われた某勉強会にて、ししかわさんがスタックチャンについて発表したのを聞いたのが最初です。当時、ぼんやりと若い世代の特に女性陣にどんなロボット教室をしたらよいかなと考えた矢先に出会ったのがスタックチャンでした。発表を聞いて「これだ!これ、絶対女子にささる!!」と思い、そこからスタックチャンの勉強を始めました。
ちょうど、私は、某学会のダイバーシティ推進委員もやっていたので、企画できる立場にありました。これをワークショップとして実現するために、まずは自分が勉強しました。
- キットを探し回り、TAKAO版キットに出会い購入
- おきもくさんのYouTubeで組み立てや開発環境の作り方などを勉強
- はじめて組み立てをして、M5Burnerで焼いてみる
- roboさんのAIスタックチャンをダウンロードしておしゃべりしてみる
ということで、はじめてスタックチャンが動き始めたころ、時同じくしてスタックチャンにはまっていた妹から「スタックチャンお誕生会」なるものがあることを教えてもらい、2023年のお誕生会に参加しました。ここでさらに知り合いが増えたりして、そこからTwitterやDiscordでいろいろ情報収集しながら、ソースコードを読んだり、AIスタックチャンを触ってみたりしました。
そして、ついに、第1回のワークショップをするという機会が巡ってきました!
夏の学校に向けた準備
理工系の女子中高生向けにワークショップをする、という機会が巡ってきたのは2024年のこと。
そこから、女子中高生に何を体験してほしいかを考えて、カリキュラムをまず考えました。
- 実機を組み立てるのはぜひやってほしい。
- 全然動かないと悲しいので、確実に動きそうなものを用意
- 最新の技術にも触れられるようにしたい
ということで、ちょっと欲張りですが、組み立てとM5Burnerを使って既存のファームウェアを焼くことで、AIスタックチャンの体験までしてもらおうということになりました。
女子中高生に楽しんでもらうために、以下のように準備を進めました。
- 一番肝心なスタックチャンのガワについては、やはり女子はかわいい色の方がもりあがるだろう
- TAKAOさんに相談させてもらって、パステルカラーを中心にアイスクリームをイメージしたカラーチョイス
- 道具はポーチにセット
- かわいい紙箱に部品をセッティング
- テキストも用意
- 内容はインターネットにあるものを引用したものがメイン(引用であることを明記)
- ただし、M5Stackもスタックチャンもコミュニティの活動がさかんだったり開発スピードも速くて、どんどんと変わるため、今、有効な情報を収集して書くようにする
さらに大事だったのが動作確認。直前まで、動作確認をしていたところ、ある日、AIスタックチャンが動かなくなり……どうやら、OpenAIの証明書関連の設定で動かなくなったようなのですが、ギリギリになって証明書を新しくしたバージョンのAIスタックチャンのファームウェアをまっくさんにあげていただき、事なきをえました……。ギリギリまで危なかったです。
ちなみに、講師陣は私を含めて4人いましたが、私以外の人にも組み立ててもらい、組み立てのコツや動きの確認をしてもらいました。
そして、女子中高生が組み立てにはまった!
さて、当日、合計で7人の生徒さんが参加してくれました。予想通り、どの色のスタックチャンを組み立てるかもりあがり……最初は、M5BurnerでBluetoothスピーカーになるスタックチャンをダウンロードして、携帯とつないで口パクするのをみたりしました。顔が出ただけで大盛り上がり!!教室中から「かわいい!」の声が。
そして、いよいよ組み立てです。TAKAO版はそこそこねじ回しの部分があるのですが、これがみんなすごい真剣にはまって組み立ててくれました。一応、前で説明とかもしていましたが、ほとんどみんな自分の世界に没頭していた感じです……教室を講師陣がまわりながら、困ってる人を助けつつ、みんなが真剣にねじまわしをしている姿を見て、ちょっと感動でした。
2時間半後、時間ぎりぎりになりましたが、全員完成させました!電源を入れて、stack-chan-testerをM5Burnerで焼いて、動き出したのをみて、みんな「かわいい~~!」と大盛り上がりでした。
できあがったら写真をとりあったりしていました。
ちなみに、午後はキャリアについてのポスターセッションでしたが、午前中に作ったスタックチャンを並べて動かしていたら、かなりキャッチーだったのか「私も作りたかった!」といってくれる人も…… ロボットにとって、動いてるというのは大事なファクターだったので、組み立てて、M5Burnerなどですぐ動く状態にできるスタックチャンは本当にとてもよい教材でした。
さらにワークショップは続くよ……
その後、別の機会で、組み立て+C言語でのプログラミングというワークショップもさせてもらいましたが、みんな、自分で書いたプログラムが動くというのがとても楽しかったらしく、家でもやりたいといってくれる人も出ました。そちらは、さまざまな事情で、Arduinoでの開発環境がまだ当時整っていなかったRT版(Dynamixel版)スタックチャンを使ったワークショップで、かつC言語を使う関係でどうしても開発環境を作る必要があったので、コミュニティのみなさまやRTさんに助けてもらいながら、自分もコーディングやテストを行い、うごく状態までもっていくという経験もできました。もくもく会にも参加して、楽しかったです。
やっぱり、ロボットは実体があって、動くというところが大事、さらにサイズも見た目もかわいい、というのは最強の教材だなと思いました。自分で書いたプログラムが実世界で動きになるという体験は、なかなかないものです。これからも、ロボットの楽しいを伝えられる機会が作れたらと思っています。