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Kintone REST API用のjson schemaファイルをPythonで生成する

Last updated at Posted at 2022-09-04

はじめに

業務上、ETLやEAIツールでAPIからのデータをパースするのに、JSON Schemaでどんな項目があるかを事前定義するJSON Schemaファイルを作成する必要がありました。
pythonで項目一覧をinputにKintoneのレコード一括取得APIのJSON Schemaを生成するプログラムを作りました。
※JSON Schemaに関する説明は本記事では割愛しております。

作りたいもの

Kintoneのフィールドコード一覧を元にKintoneレコード一括取得API用のJSONスキーマを作成する。

Input

Kintoneのフィールドコード一覧
会社名,部署名,担当者名

Output

Kintone REST APIの レコード一括取得のJSON Schemaファイル

{
   "$schema": "http://json-schema.org/draft-04/schema#",
   "type": "object",
   "properties": {
      "records": {
         "type": "array",
         "items": {
            "type": "object",
            "properties": {
               "会社名": {
                  "type": "object",
                  "properties": {
                     "value": {
                        "type": "string"
                     }
                  }
               },
               "部署名": {
                  "type": "object",
                  "properties": {
                     "value": {
                        "type": "string"
                     }
                  }
               },
               "担当者名": {
                  "type": "object",
                  "properties": {
                     "value": {
                        "type": "string"
                     }
                  }
               }
            }
         }
      },
      "totalCount": {
         "type": "string"
      }
   }
}

状況

やってみた

以下のプログラムで実現できました。

import jsl # https://jsl.readthedocs.io/en/latest/tutorial.html
import json 

fieldCodeList = ["会社名","部署名","担当者名"]
outputPath = r"KintoneGetRecordsSchema.json"

class Root(jsl.Document):
    class Options(object): #オプション設定箇所
        description = 'XXアプリのKinton一括取得API'
    
    records = jsl.ArrayField(jsl.DocumentField(Record))
    totalCount = jsl.StringField()
    
class Record(jsl.Document):
    localNameSpace = locals()
    # https://novnote.com/variable-string/442/ String値を変数に変換
    
    for fieldCode in fieldCodeList:
        localNameSpace[fieldCode] = jsl.DocumentField(Field)

class Field(jsl.Document):
    value = jsl.StringField()
        
jsonSchema = json.dumps(Root.get_schema(ordered=True), indent=3).encode().decode('unicode-escape')
# https://note.nkmk.me/python-unicode-escape/ #日本語フィールドがUnicodeエスケープされたバイト列になってしまうので、変換

f = open(outputPath, "w", encoding='utf-8')
f.write(jsonSchema)
f.close()

説明

  • JSON Schemaの階層ごとにクラスを定義する必要がありました。
  • Rootクラスで最上位層のプロパティを定義しています。
  • Recordsプロパティは、Recordクラスの配列として定義しています。
  • 各RecordクラスでInputのフィールドコード一覧をプロパティ化しています。
  • 各フィールドコードは、全てstringと定義しました。※jsl.StringField()の箇所です。

第1関門
inputの配列(会社名,部署名,担当者名)のStringのデータを変数名に変換しないといけない。
⇒locals関数を使うことで実現できました。
 今回のコードでは、[会社名]、[部署名]、[担当者名]という3つの変数を作っています。
 ※日本語の変数名が使えるんですね~

第2関門
JSON出力時に日本語フィールドコードが、Unicodeエスケープされたバイト列に変換されてしまう。
⇒.encode().decode('unicode-escape')関数で、バイト列に一度エンコードし、
 Unicodeエスケープされていない文字列にデコードすることで解消できました。

課題

生成したJSON Schemaファイルを見ると、各層にadditionalProperties:falseというプロパティが作られていました。今回は不要なプロパティで可視性が悪くなるため、出力しないようにしたかったのですが、これはライブラリの仕様上できませんでした。

さいごに

今回は全てのフィールドコードをstringにしたので、シンプルなプログラムとなりましたが、厳密なスキーマ定義が必要な場合は、もっと複雑なプログラムになりそうです。

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