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統計検定 1級 合格体験記(心理学専攻 文系大学生)

Last updated at Posted at 2021-12-23

前置き

こんにちは,mao-stackです。

私は大学4年生 (2021年12月現在) で,大学で心理学系の勉強をしながら,
独学で数学や統計学,機械学習などの勉強をしています。

今回,2021/11/21 (日) に実施された統計検定1級の試験に合格したので,その合格体験記(おすすめの参考書等)を書きたいと思います。

線形代数,数理統計は完全独学での勉強だったうえ,統計数理・統計応用「人文科学」ともに初の挑戦で一発合格だったので本当にうれしいです!!

この記事の主な内容

・文系の方向けに統計検定1級合格するためのおすすめの参考書を紹介
・完全独学で勉強するときの勉強のコツ

おすすめの勉強順

① 統計検定2級レベルの統計学 並行して 微積分の基礎
② 線形代数の基礎
③ 統計検定準1級,1級レベルの統計学

おすすめの参考書等

本記事では,他の方の合格体験記ではあまりお勧めされてないけど,とても役に立った参考書を紹介します。

【数学編】
統計学のための数学入門30講
  すばらしい本だと思う。統計学に必要な微積分と線形代数が分かりやすく,そしてそれが統計学でどのように使われているかも載っています(例:正射影・直交補空間と,重回帰の回帰係数の推定式との関係 例:固有値固有ベクトルと主成分分析の関係)。統計学とのつながりを示してくれるので,イメージがしやすい!!

数学ガールの秘密ノート 行列が描くもの
  全くの初めてで線形代数を勉強するならまずこれを読むべし!これを読めば行列が何を意味するかのイメージがつかめます。これを最初に読むか読まないかで今後の線形代数の勉強の進み具合が大きく変わると思います。

線形代数ノート術
  知識の解説と演習問題,手書きの回答がセットになっているのがよい。問題を解くときの考え方も手書き回答の中に書いてあるのでわかりやすい。

やさしく学べる線形代数
  特筆すべき点はないけど,ふつうにわかりやすい

やさしく学べる微分積分
  こちらも普通にわかりやすい。

【統計学編】
人間科学のための統計分析
  私が大学で受けた統計学の講義で教科書として使われた。
  統計学の(いわゆる数学で言う)お気持ちがすごく分かりやすく書かれていておすすめ
  1級の統計応用「人文科学」でも役立ちます!!
  統計的推定・検定,回帰分析,パス解析,構造方程式モデリング,因子分析などの説明が有る

ヨビノリたくみさんの動画
  文系が独学で数学,確率統計,物理などを勉強するならこれ一択!!
  **これ以上ないくらいわかりやすい。**理系大学生御用達の教育系YouTuber。確率統計,線形代数の再生リストがおすすめです。

言葉と数式で理解する多変量解析入門
  統計応用「人文科学」についての勉強をするときの関門①**「文系向けの内容(因子分析,パス解析,回帰分析)の本は"数式が一切出ない"と謳った参考書が多いが,数式が一切ないのは困る。でも,ゴリゴリに数式があるとそれはそれで困る」**を見事に突破した参考書。文章と数式どちらも充実しているのでおすすめ。

ゼロからはじめてよくわかる多変量解析
  統計応用「人文科学」の勉強をするときの関門②**「数量化理論についての参考書がほとんどない」**を克服した参考書。数式がすこし少ないが理論を把握するのにおすすめ。

VTuber AIcia Solidさんの動画
  すぐ上で述べた関門②をこちらも突破。数量化理論についての詳しい数式を分かりやすく解説している。その他因子分析や主成分分析,機械学習などの動画もある。わかりやすい。

独学で勉強するときのコツ

とにかくたくさんの参考書を読むこと。
よく言われるものに,「たくさんの参考書に手は出さない一つの参考書を完璧に理解すべき」という意見があります。

しかし,独学のときは事情が違うと思います。
数学系の参考書は数式が多く内容が難しいですが,たまに分かりやすい参考書もあります。
なので,いろいろな参考書を読んでいろいろな説明を読むことで理解が早まると思います。

これは経験ですが,統計学の参考書は数式の表記揺れがすさまじいです。
同じ用語の説明でも,本によって数式が違うことが本当に多い。
なのでいろいろな本を読むとどの表記が正しいのか迷います。
ただ,その分詳しくその用語の本質が理解できます。

とにかく多くの参考書を読むのがおすすめです。

最後に

今回は自分が合格したことを受け,合格体験記として自分が勉強するときに役に立った参考書,勉強していて感じたことを書きました。1級の合格を目指す人,特に,文系の人,統計応用を人文科学で受ける人の役に立てば幸いです。

私が受験した回(2021年11月)の統計応用「人文科学」では初出の分野が出題されました(大問1:アンケートの調査設計)。初見の問題のためかなり面喰い,その後も動揺して自分の力を最大限発揮できませんでした。

試験後にHPに掲載される略解と自分の回答を照らし合わせた結果,統計数理7割程度,統計応用「人文科学」5割未満と言う結果(予想)でした(実際の点数は分かりません)。

統計応用の方は多分不合格だろうと思っていましたが,結果としてはどちらも合格していたので最後まであきらめないことが重要だと思います。

これから受験される皆さんは,初見の問題がでても動揺せずあきらめずに最後まで頑張ってください

みなさんの合格と,この記事が役に立つことを願っています。

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