iOSアプリ開発をやりはじめてから、9ヶ月目になりました。
iOSエンジニアになろうと決めたときから、
技術書は少しでも必要性があるなら迷わず買うという方針をとってきました。
色々勉強になった本、買ったけど正直積んでしまっている本と色々あるんですが、
iOSアプリ開発の体系的な入門書ってないな、とふと思いました。
別に本である必要はないので、入門ルートと言ったほうが正確でしょうか。
問題意識としては、下記の一連のツイートに書かせて頂きました。
iOSアプリ開発入門として、
— エバグリ (@eg_19_) September 17, 2019
- XCodeの初歩的な使い方(デバッグ含む)
- Interface Builderの使い方
- SegueとかAuto Layoutとか
- UIKit, Foundationとはなにか、使い方
- View Controllerなどの概念
あたりをまるっと説明した本が読みたいんですよね
Swiftは「Swift実践入門」、設計パターンは「iOSアプリ設計パターン入門」を読み解いてくでいい感じなんですが、そもそもiOSアプリ開発のこのレベルでちょうどいい参考書ってないんですよね
— エバグリ (@eg_19_) September 17, 2019
Appleの公式チュートリアルが一番いいのかな、と思うんですが、ちょっと量が足らない気もします。これ読んで公式ドキュメント見つつゴリゴリ実装しかないのかねhttps://t.co/102mkuawDI
— エバグリ (@eg_19_) September 17, 2019
あとは動画系サービスから入ります?
— エバグリ (@eg_19_) September 17, 2019
ドットインストールhttps://t.co/tleMyalYhg
か、udemyの講座あたりですか
この本が僕の求めている感じに近いんですが、いかんせん内容が古すぎるのでアレなんですよね。何から入るのが正解なんでしょうねhttps://t.co/5rQpkHX5JS
— エバグリ (@eg_19_) September 17, 2019
このツイートについて、もう少し詳しく書いていきます。
Swiftと設計パターンは良著がある
Swiftについては、下記をひたすら読み込んでいくのが個人的には1番よかったです。
9ヶ月で5周くらいしました。
お金をかけたくないのであれば、Swift公式でも十分わかりやすいかと思います。
設計パターンについても、iOSアプリ設計パターン入門という良著があります。
(まだすべて理解しきれてないですが……)
この2冊は、入門という名前がついているものの、
書いてあることをすべて理解できれば、中級者くらいにはなれるレベル感です。
これは人の好みにもよるとは思うのですが、
個人的には教科書は必要な情報が網羅されていて、かつわかりやすいことが重要だと思っています。
アメリカの教科書式が好きです。
最初はちょっと難しく感じるけども、頑張って読み込むと初心者以上の知識をつけてくれる、栄養価の高い本が良い教科書なんだと個人的には思っております。
上記2冊に比べると、iOSアプリ開発そのものの体系だった入門書ってないんじゃないか、という問題提起が本記事の趣旨です。
人に薦めるとしたら
iOSアプリ開発の噛み砕いた入門本は何冊か出ています。
いたずらに難しい本に手を出して挫折するよりは、
何もわからなくてもとりあえず動くものができた方がいいとは思うので、そういう本にも一定の意義はあると思います。
僕が読んだ中だと、下記の本がわかりやすかったです。
詳細!Swift 4 iPhoneアプリ開発 入門ノート Swift 4+Xcode 9対応
ただ内容的には、この本を完全に読み込んでも、初心者からは脱せられないんじゃないかな、というレベル感です。
SwiftUIとかは一旦無視して、下記のAppleのチュートリアルがなんだかんだで一番いいのかなと現時点では思っています。
Start Developing iOS Apps (Swift)
このチュートリアルが終わったら、Where to Go from Hereにある通り、
公式ドキュメントを見つつ、ゴリゴリ実装しながら学ぶのが定石っぽいです。
ただ公式ドキュメント、日本語訳がないのと、わかりやすく説明してくれていたドキュメントがSwift化に対応できずに、
アーカイブ行きになってしまっているのが辛いです。
その他の本
UIKit&Swiftプログラミング 優れたiPhoneアプリ開発のためのUI実装ガイドも買いました。
UIKitに特化した本って、実は貴重で、少しでもプラスになればいいかと思って買いました。
内容的にはちょっと惜しい感じでした。
扱っているテーマは僕の興味関心に合っていたのですが、説明をもうちょっと頑張って欲しかった気がします。
途中数ページにわたって、UIKitの標準クラスのプロパティとメソッドの一覧が載っているのは手抜き感がありました。
プロの力が身につく iPhone/iPadアプリケーション開発の教科書 Swift対応版は、
テーマ的には僕が求めているものそのものな気がします。
が、内容がObjective-C時代の説明で、ちょっと陳腐化しているかな……と。
ブログにはお世話になりましたが、本は買ってはいません。
こう書いていても思いますが、Appleの破壊的アップデートが数年に1回くらいあるので、
どうしても本だとiOSアプリ開発のトレンドを追いきれずに、未だにバイブルと呼べるような本が生まれないのかもしれません。
動画はどうよ
最近は動画サービスも充実してきて、特にXcodeの使い方なんかは、
文字情報よりも動画で見たほうが話が早いことが多いので、動画から入るのもアリだと思います。
ただ僕自身は以前ドットインストールで挫折しています笑
以前は有料だった気がするのですが、いつの間にか無料になっていますね。
ドットインストールは簡潔なんですが、初心者には簡潔過ぎて辛くないですか?
他の言語一通りやっている人が、「よ〜しこの言語にもチャレンジしてみるか」という用途に使うのが正しい用途な気がします。
Udemyも使ってみて、いいと思いました。
【iOS12対応】未経験者が有名アプリ開発者になるiOS 12の全て 20個以上アプリをつくりプロになる
定価24,000円とか書いてますが、セールで1000円ちょいで買えるのが本当の定価なので注意してください。
僕がこの動画見始めたのが、就職決まった後で、色々前提知識があった上で見ていたので、
それまで背伸びしてついていっていたiOS開発の知識を、もう1回足元から固めるみたいな感じになりました。
手を動かして覚える、という意味ではよかったと思います。
動画の終盤の方で、講師の人が起業についてブツブツ語り始めるあたりが好きです。
というわけで
結局この9ヶ月で使った教材の感想を羅列する記事になってしまいましたが、
読んでおわかりのとおり、僕自身はiOSアプリ開発の入り口がわからないまま、
色々なものに手を出して、あとはひたすら公式ドキュメントと実際にコード書いてデバッグして……を繰り返してきました。
(実際それしかないのかもしれませんが)
2019年の今、「iOSエンジニアになりたい!」と思った初学者が、何から入るべきなのか、あなたも考えてみませんか?
(唐突な投げかけ)