おことわり
この記事は、研究室のゼミの発表に向けての下書き的な意味合いが強いです。
画像が多すぎたり、逆に説明の至らない箇所が多くあるかもしれないことをご了承ください。
(主に学部生から院生を対象にしていますので、必要に応じて一部読み替えてください)
背景
私のいる研究室では、数理最適化ソルバーを使った問題を研究の題材としている人が多いのですが、アカウントの作り方から実際に使えるまでのドキュメントがなく、誰かまとめてくれないかなーという声が挙がったので、私がまとめました。
会員登録orログイン
ここからアクセスする。
https://www.ibm.com/academic/topic/data-science
既にアカウントがあるならLogin。
アカウントを持ってないならRegisterで作成する。英語で学位や卒業時期の入力があります。
無料のアカデミック版を使いたいので、学校のメールで登録する。
利用規約は、リンクをクリックして下までスクロールしなきゃチェックが付かないのでお忘れなく。
インストール
ここからアクセスする(会員登録と同じ)。
https://www.ibm.com/academic/topic/data-science
上のような画面が出てきたら、左上の方にあるCoursewareをSoftWareに変えて、ILOG CPLEX Optimization
を選ぶ。
ログイン出来ていれば上のような画面になるはずなので、Downloadをクリック。
ここからは、自分のパソコンに合ったものを選んでダウンロードする。
Windowsならfor Windows x86-64
、Macならfor OSX(M1ならARM64)
で原則大丈夫なはず。
ダウンロード出来ない?
もし下の方にIf Download does not start install/re-install Download Director
と表示されていたら、リンクをクリックしてダウンロードする。
ファイルを開くのにJavaが必要だったと思うので、Javaを入れて無かったら入れておく。
ダウンロード出来たら
基本的には指示に従えばOK。IBM Download Director Appが開けたら流れでPATH等をデフォルトで設定できる。
この画面まで持っていけたら後は待つだけ。
CPLEXの確認
ターミナル上でcplex
と入力して、下のようになればOK。
バージョンの確認
python -V
で、パソコンにインストールしてあるPythonのバージョンを確認する。
下の画像のディレクトリにアクセスして、インストールしたCPLEXがどのバージョンに対応しているか確認する。
この例では、どちらも3.8~3.10が対応しています。
インストールされているPythonが対応していない?
対応しているPythonのバージョンを入れる必要があります。
Macならpyenvを使った方が利口なのかも?
setup.pyの実行
先程OSごとに画像で示したPythonのバージョンのフォルダの中に、インストールしたcplexのバージョンのフォルダがあり、更にその中にsetup.py
があると思うのでそれを実行します。
ターミナルを開いてpython setup.py install
を実行
もし、新しくPythonをインストールしたなら、バージョンを指定した仮想環境を作って実行するか、py -3.x setup.py install
のようにバージョンを指定して実行。
実行した後、pip list
でcplexがあればひとまず安心。
権限がなくて実行できなかったら、管理者権限で実行しましょう。
成功していそうだったら、後はコードを書いて確認するだけです。
コードを書く
Qiita内でも既にサンプルを用意してくださっている記事がいくつかあるので、それが動くか確かめてみましょう。
任意の場所にファイルを作成して、setup.pyを実行したのと同じ環境で実行してあげてください(仮想環境入るなり、バージョンを指定するなり)
解が出れば使えているはずです。