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Oracle SE環境でのDR戦略:Dbvisit StandbyMPの有効性

Last updated at Posted at 2025-02-12

Oracle Standard Edition における DR を考える

こんにちは。インサイトテクノロジーの須貝です。
前回の記事では、Oracle DatabaseのDR(Disaster Recovery)について、特にエディションに依存しない基本戦略を解説しました。今回は、その中でも Oracle Standard Edition(SE)環境 に焦点を当て、エンタープライズ向けの高度な機能が制限されている中で、効果的なDRを実現する手段について掘り下げます。

多くの企業が Oracle SEを選択する理由 は、コストパフォーマンスの高さです。しかし、SE環境では Data Guardが利用できない という大きな制約があります。この制約に対する解決策として Dbvisit Standby Multiplatform (以下 Dbvisit StandbyMP) が注目されています。


Oracle SE環境のDR課題

Oracle Databaseを利用する企業の多くは、 障害発生時の迅速な復旧 を求めています。しかし、SEではエンタープライズ向けのHA/DR機能であるData Guardを利用できず、レプリケーションやフェイルオーバーを独自に実装する必要 があります。

代表的な課題は以下の通りです。

課題 詳細
Data Guardが利用不可 SE環境では標準機能でのスタンバイDB作成が困難
スクリプトベースのレプリケーション 運用負担が増加
RTO(復旧時間目標)の確保が難しい 手動復旧では時間がかかる

また、SE環境でDRを実装するにあたってのコストを考えてみます。これはData Guardが使用できる Enterprise Edition (EE) と比較した場合のイメージです。

項目 Oracle SE Dbvisit StandbyMP
DR機能 Data Guard利用不可 利用可能
導入コスト 比較的低い 比較的低い
運用負担 比較的高い 比較的低い

このような制約を克服し、手軽に運用できるDRソリューション として、Dbvisit StandbyMPが適しています。


Dbvisit StandbyMP とは?

Dbvisit StandbyMP は、Oracle SE環境にも対応したDRソリューション であり、Oracle環境において、Data Guardの代替として機能します。主な特徴は以下の通りです。

  • Oracle SE環境でのスタンバイDB構築を支援
  • 増分アーカイブログ転送による軽量な同期
  • GUIによる直感的な管理
  • フェイルオーバー・スイッチオーバーの自動化
  • クラウド環境やハイブリッド構成への対応

特に 操作の容易さとシンプルな構成 により、 スクリプト不要でDR環境を短期間で構築可能 という点が大きなメリットです。


Dbvisit StandbyMPの導入による効果

実際にDbvisit StandbyMPを導入すると、以下のようなメリットが得られます。

メリット 説明
短時間でのDR構築 手動スクリプトなしで数時間以内にDR環境を構築可能
スムーズなフェイルオーバー/スイッチオーバー スタンバイDBをワンクリックで本番DBとして昇格可能
自動化による運用負荷の削減 増分ログ適用のスケジュール自動化により、メンテナンス作業が軽減
クラウド対応 AWS, Azure, OCI(Oracle Cloud)にも対応し、ハイブリッドクラウドDRを実現
コスト削減 Data Guardと比較すると、ライセンスコストが大幅に削減
多様な環境への適用 オンプレミス・仮想化環境・クラウドをまたいだレプリケーションが可能

Dbvisit社の概要

Dbvisit StandbyMP製品について日本国内では、株式会社インサイトテクノロジーが総代理店として市場展開しています。
Dbvisit社は2008年に設立された、データベースの災害復旧(DR)と継続性を支援する専業ソフトウェア企業 です。企業規模や業界を問わず、全世界の1,800社以上に採用されており、特にOracle Standard Edition向けのDRソリューションとして高い評価を受けています。

企業概要

項目 詳細
設立年 2008年
主要製品 Dbvisit Standby Multiplatform
顧客数 1,800+ 社
事業拠点 北米、欧州、アジア太平洋地域
顧客満足度 99% 以上
継続更新率 97%(過去5年間で91%から向上)
保護対象 120カ国で数千のデータベース

Dbvisitは、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド環境に対応し、特にSMB(中小企業)市場において強力な災害復旧ソリューションを提供 しています。


まとめ:Oracle SE環境に最適なDRとは

Oracle SE環境では、Data Guardが使えないという制約があるため、 Dbvisit StandbyMPのような専門ツールを活用することで、低コストかつ効率的なDRを実現 できます。

特に、

  • 短時間でDR構築ができる
  • 運用負担を最小限に抑えられる
  • クラウドにも対応可能
  • コストを抑えて実装できる

といったポイントは、 限られたリソースの中でDR対策を検討する企業にとって、大きなアドバンテージ となります。

次回の記事では、より高度なDR構成や マルチクラウド環境 について取り上げますので、そちらもぜひご覧ください!


参考リンク

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