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ちいさなTypeScriptプロジェクトのテンプレ(esbuild,tsx,Rome,Vitest)

Last updated at Posted at 2022-12-23

これは ZOZO Advent Calendar 2022 カレンダー Vol.6 の 24日目の記事です。

「ちょっとコード書きたいけどJavaScriptはな」みたいなことがあると思いますが、TypeScriptとか ESLintとかPrettierとかJestとか...セットアップが面倒ですよね。

ヌルッとちいさく始める私の私による私のためのテンプレートを紹介します。

結論

Denoを使いましょう

npm i -D esbuild tsx rome vitest
.vscode/settings.json
{
  "editor.defaultFormatter": "rome.rome",
  "editor.formatOnSave": true,
  "editor.codeActionsOnSave": {
    "source.fixAll": true,
    "source.organizeImports": true
  }
}
rome.json
{
  "$schema": "./node_modules/rome/configuration_schema.json",
  "linter": {
    "enabled": true,
    "rules": {
      "recommended": true
    }
  },
  "formatter": {
    "enabled": true
  }
}

TypeScript → esbuild/tsx with VSCode

ヌルッとちいさくはじめるときにtsconfig.jsonは仰々しいので作りません。

型チェックもVSCode組み込みの機能で概ね問題ないでしょう。

TypeScriptがとにかく実行できればいい場合は、tsxを使います。(ts-nodeは遅いので...)

npm i -D tsx

JavaScriptへのトランスパイルが必要な場合は、要件次第ですがとりあえずesbuildを使っておきます。
バンドルからminify、HTTPサーバーなどコミコミでついてきます。

npm i -D esbuild
package.json
{"scripts": { "build": "esbuild --bundle src/index.ts" }}

最初からDenoを使うのもありかもしれません。

ESLint/Prettier → Rome

ヌルッとちいさくはじめるときにESLintとPrettierは仰々しいので使いません。が、最低でもフォーマッターくらいは欲しいです。

Rust製のRomeがすでにある程度使えるようになっているのでそちらを使います。Lintの機能もあります。なんとVSCode拡張も十分に動きます。

ルールが拡張したくなったらESLintを素直に使いましょう。

npm i -D rome && npx rome init
.vscode/settings.json
{
  "editor.defaultFormatter": "rome.rome",
  "editor.formatOnSave": true,
  "editor.codeActionsOnSave": {
    "source.fixAll": true,
    "source.organizeImports": true
  }
}
rome.json
{
  "$schema": "./node_modules/rome/configuration_schema.json",
  "linter": {
    "enabled": true,
    "rules": {
      "recommended": true
    }
  },
  "formatter": {
    "enabled": true
  }
}

dprintDenoという選択肢もあります。
dprintはJSONなど他の言語もフォーマットしたい場合は選択肢に入れても良いでしょう。
Denoを使う場合は、最初からそれでいきましょう。

Jest → Vitest

ヌルッとちいさくはじめるときにJestとTypeScriptの設定は仰々しいのでやりません。

VitestがTypeScriptでもよしなにテストを実行できて便利です。
ほぼZero-configでテストを書き始めることができます。
JS-DOMやtesting-libraryも設定を少し書けばちゃんと動くようになってます。

npm i -D vitest
package.json
{"scripts": { "test": "vitest --run", "watch": "vitest" }}

Denoもいいでしょう。

Vite

UIの開発が含まれる場合、Viteを使いましょう。React, Vue.js, Svelteなどはデフォルトでテンプレートがついているので以下のコマンドですぐに開発が始められます。

npm create vite

まとめ

Node.jsのツールチェーンで活用する予定がなかったり、フロントエンドを開発しない場合の「雑に書いてみるTypeScriptプロジェクト」はDenoが便利です。

Node.jsやフロントエンド開発が含まれる場合はesbuild, tsx, Rome, Vite(Vitest)などを使って高速前進しましょう。

おまけ

上で紹介した中で、tsx,Vite,VitestはGo製のesbuildが内部的に利用されています。
Next.jsで有名なVercelは(Rust製)SWCを用いたTurbopackを開発しましたが、TypeScriptトランスパイラの戦いには目が離せません。

本記事で登場したパッケージの依存関係は簡単には以下のようになります。

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