環境
- Windows 11 Pro 22H2(2023年5月)
- ノートやタブレットなどのバッテリー駆動のPC
要約
Windowsのタスクスケジューラで「コンピューターの電源をバッテリに切り替える場合は停止する」の項目に対するチェックは、項目が灰色でも有効である。
現象
Windowsのタスクスケジューラでタスク設定する時に、「コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する」「コンピューターの電源をバッテリに切り替える場合は停止する」という項目があり、デフォルトでは両方共チェックがONになっている。
前者をOFFにすると後者が灰色になるので、後者も無効になっていると思っていたが、後者のチェックを残したままだと、タスク実行中でもバッテリー駆動に切り替わった時にタスクが停止される。
※都合によりスクリーンショットはWindows 10のものです。
確認
タスクスケジューラの履歴はデフォルトで無効になっているが、有効にした上で履歴を確認すると(履歴タブを選択して表示されるまで時間がかかるが)、イベントID 327で「コンピューターがバッテリ電源に切り替わったため、タスクスケジューラは、タスク"XXX"のインスタンス"{XXXXXXX-...XXX}"を停止しました。」となっている。
対応
一般的なWindowsのUI同様、灰色のままでは変更が出来ない。一度前者をONに戻した上で、後者をOFFにし、改めて前者をOFFにすると、ACアダプタを抜いてバッテリー駆動に切り替えてもタスクが停止しなくなる。
考察
確かに「コンピューターの電源をバッテリに切り替える場合は停止する」のチェックは残したままだったので、表記通りの動作と言われればそうなのかもしれない。しかし、灰色に変わっているのだから無効化されていて動作に影響がないと考えるのが自然ではなかろうか。
動作を変えないなら、灰色に変わる仕様の方を改めるべきだと思う。
免責事項
- 当記事は2023年5月始めの動作に基づき記述されており、Windows Updateにより動作が変更される可能性があります。
- Windows 11のクリーンインストールとか色々カスタマイズしているので、他の機器で同様の動作をするかは未検証です。なぜかスクリーンショットが撮れなかったし。
改訂履歴(表現の修正などは除く)
- 2023/5/5: 初版
- 2023/5/6: 要約追加