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Auth0の概要とRailsでの利用例

Last updated at Posted at 2020-06-18

Auth0とは

言語、フレームワークを問わずに数行のコードを追加するだけで、webサービスやネイティブアプリに認証・認可機能を実現できるサービス。

できること

  • GoogleやFacebookなどのソーシャルアカウント認証
  • メールやSMSを利用したワンタイムパスワード認証
  • 多要素認証
  • パスワードを忘れた場合等の再設定の一連のフロー
  • ユーザー登録時に登録を促す情報の指定
  • アクセスコントロール
  • ログインに関するイベントからのweb hook
  • 複数アプリケーションでのシングルサインオン
  • 異常アクセスの検知やブロック
  • etc.

利用例

  • ログイン認証
  • APIの認可サーバ
  • APIサーバに認証組み込み

ログイン認証

種類

  • ユニバーサルログイン: Auth0がホストするwebページでアプリケーションにログイン
    • ログインと認証が同じドメインで行われ、認証情報がクロスドメインで移動しないため、セキュリティが向上し、フィッシング攻撃や中間者攻撃から保護される
    • Auth0のダッシュボードからログインページの(少々の)UIと動作を変更できるため、アプリケーションコードの変更が不要
    • Classic Universal LoginとNew Universal Loginがあり、カスタマイズ性と動作速度に差がある

New Universal Login(ほぼカスタマイズできない)でGoogle認証のみを指定した例
スクリーンショット 2020-06-18 13.44.19.png

  • 埋め込みログイン: アプリケーション上のwebページでアプリケーションにログイン
    • 認証のみをAuth0に任せるので、アプリケーションと親和性のあるUXを考慮したログインページを作成できる
    • 必然的にクロスオリジン認証になる

javascriptの場合の認証実行例

document
  .getElementById('login')
  .addEventListener('click', async () => {
    await auth0.loginWithRedirect();
  });

実装方法

  • Auth0のダッシュボードにてApplication(と呼ばれるOauthクライアント)を作成する
  • 上記のApplicationにログイン処理後に遷移するのコールバックURLを設定する
  • ログイン認証を付与するwebアプリケーション側に、ログインページへの遷移処理とログイン処理後の処理を記述する

詳細は以下の通り
Quick Start (Railsの例だが、言語に応じた実装方法が表示される)

deviseからの移行

Railsの認証ライブラリのdeviseで利用していたcurrent_userauthenticate_user!をそのまま利用するために以下のモジュールを作成し、application_controller.rbにincludeする。

module Auth0Helper
  private

  def user_signed_in?
    session[:userinfo].present?
  end

  def authenticate_user!
    if user_signed_in?
      @current_user = User.from_omniauth(session[:userinfo]) # from_omniauthはuserを特定するロジック
    else
      redirect_to login_path
    end
  end

  def current_user
    @current_user
  end
end

Web APIの認可サーバ

クラウドサービスでAPIサービスを利用する時の認証認可の仕組みを提供する。
以下はAWSのAPI GatewayからLambda関数を呼び出す際のAPI Gatewayの認証認可のフロー

スクリーンショット 2020-06-18 12.33.59.png

Lambdaを利用したPDFパース処理での利用例
スクリーンショット 2020-06-18 12.48.07.png

実装方法

  • Auth0のダッシュボードにてAPI(と呼ばれるAuth0認証するためのエンドポイント)を作成する
    • このAPIを利用することで、クライアントIDとクライアントシークレットを元にAuth0で認証できる
  • Web APIを呼び出すクライアント側に、上記APIを呼び出す処理を記述する

詳細は以下の通り
Securing AWS HTTP APIs with JWT Authorizers

APIサーバ

実装方法

  • Auth0のダッシュボードにてAPI(と呼ばれるAuth0認証するためのエンドポイント)を作成する
    • このAPIを利用することで、クライアントIDとクライアントシークレットを元にAuth0で認証できる
  • APIサーバ側に、Auth0からのレスポンスの検証処理を記述する

詳細は以下の通り
Building Secure APIs with Rails 6 and Auth0

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