この記事は、 JPOUG Advent Calendar 2023 11日目の記事です。
10日目は macchi_ora さんの記事『リフレッシュ可能なPDBをさわってみる』でした。
※2023/12/14 追記
OCIユーザも使えるTipsということで、Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2023のDay 10の記事としても登録しました。
私からはMy Oracle Support (以下MOS) の Hot Topics E-Mail 機能について紹介します。
皆さんMOSは頻繁にアクセスされていると思いますが、Hot Topics E-Mail は使ってますでしょうか?
各種Oracle製品のサポートの最新情報を得る上で、かなり有用な機能です。
例えば登録した製品の重大な不具合や、新しいバージョンのリリース、サポート期間の変更といった情報が、更新されるとメールで通知してくれます。
設定も難しくないので是非活用しましょう!
Hot Topics E-Mail の有効化
何はともあれ、機能を有効化しないと使えませんので、まずは設定します。
MOSにログインしたら、画面右上にあるアカウント名をクリックし、「My Account」を押下します。
左のメニューにある「Hot Topics E-Mail」を押下します。
Hot Topics E-Mail の設定画面が出てくるので、各項目を入力します。
Delivery Options: メール配信の有効化、頻度、書式を設定します。
- Activation: 「Send With Selected Options」にすると、サポートの更新情報がメールで届くようになります。
- Frequency: メール送信の頻度です。日次と週次を選択できます。
- Format: メールの書式です。プレーンテキストかHTMLを選択できます。以前はプレーンテキストだと一部カテゴリの情報が正しく送信されないことがあったので、私はHTMLにしています(今は直っているかも?)。
Content To Include: メールに含めてほしい情報を選択します。
- Bugs I've marked as favorites: チェックするとお気に入り登録(☆マークを選択)したバグに関する更新を含めてくれます。
- Documents I've marked as favorites: チェックするとお気に入り登録したドキュメントに関する更新を含めてくれます。
- Service Requests: None以外にするとSRの更新を含めてくれます。お気に入り登録したものや、特定のサポートIDに紐づくSRなど選択できます。
- Selected products: 選択した製品の各種情報を含めてくれます。
- 私はOracle Database EEのみにしていますが、その他の製品やOCIの各サービスなど、任意に選択できます。
- 各製品毎に配信する情報も選択できます。私はOracle Database EEの Alert 情報のみに絞っています。ナレッジ系やバグなどの更新を全て含めるようにも出来ます(ただ情報量がかなり多くなります)
Hot Topics E-Mail のサンプル
HTMLフォーマットにした場合、以下のように配信されます。
Alert系、ナレッジ系といったカテゴリ毎に一覧化してくれます。
またタイトルがリンクになっており、クリックすると対応するMOSドキュメントにアクセスできます。
個人的にアンテナ張っておくと良いドキュメント
ご参考までに、Oracle Database関連で、更新通知が届くようにしておくと良さそうなドキュメントを挙げておきます。
もし使えそうなものがあれば、Hot Topics E-Mail 機能を有効化した上でお気に入り登録すると、更新を知らせてくれます。
特に1つめと2つめは必須かなと思います。
1つめはメジャーバージョンのリリース計画/状況がまとめられたドキュメントです。
今だと23cの各プラットフォームのリリース計画/状況に更新があると直ぐに分かるので、助かります。
また2つめは集積パッチのリリース状況がまとめられたドキュメントです。
お気に入り登録しておけば、新しいRUが出ると直ぐに分かります。
- Announcement: Release Schedule of Current Database Releases [ID: 742060.1]
- Announcement: Master Note for Database Proactive Patch Program [ID: 888.1]
- Reference: Oracle Database 19c Important Recommended One-off Patches [ID: 555.1]
- Announcement: Database, FMW, Enterprise Manager, TimesTen In-Memory Database, and OCS Software Error Correction Support Policy [ID: 209768.1]
- Reference: Things to Consider to Avoid SQL Performance Problems on 19c [ID: 2773715.1]
- Reference: Things to Consider to Avoid Prominent Wrong Result Problems on 19C Proactively [ID: 2606585.1]
- Reference: Things to Consider to Avoid SQL Plan Management (SPM) Related Problems on 19c [ID: 2774029.1]
- Announcement: Master Note for Enterprise Manager Proactive Patch Program [ID: 822485.1]
- Bulletin: Export/Import DataPump Parameter VERSION - Compatibility of Data Pump Between Different Oracle Versions [ID: 553337.1]
- Bulletin: Client / Server Interoperability Support Matrix for Different Oracle Versions [ID: 207303.1]
以上です。
ちなみに Hot Topics E-Mail のより詳細な説明は以下MOSドキュメントにあります。
Subscribing to Hot Topic E-Mails - [VIDEO] (Doc ID 793436.2)
ご興味ありましたら、こちらも確認頂ければと思います。
Hot Topics E-Mail を有効活用して、重要な情報を見逃さないようにしましょう!
余談
本記事投稿の当日(12/11)に丁度 Hot Topics E-Mail が役立ちました。
12/9(土)に届いていた Hot Topics E-Mail を朝一で確認したところ、以下のように Release Schedule of Current Database Releases に更新あり、とのことでした。
23c関連かなと気になったので確認したところ、21cの Premier Support が1年延長されて 2025/4/30 までになった、という内容でした。
このように、設定しておけば最新のサポート情報へ簡単にキャッチアップできます!