普段つかっているVimで生成AIを活用できないかな、とふと思い調べたところ、うってつけのプラグインがあったので試してみました。
今回はvim-aiというプラグインを試しましたが、他にもGithub Copilot用のプラグインなどいくつかあるようです。
試して感じたのは、専用のチャットアプリで使うより、普段から頻繁に使うツールに生成AIが組み込まれると一番ありがたい、ということでした。
別のツールを行ったり来たりする必要がなく、Vimの中で全て完結するという動線が素晴らしいです。
他のアプリでも同じことが言えるかもしれないな、と思いました。
以降は具体的なセットアップ手順、使用イメージを載せていきます。
セットアップ手順
以降のセットアップ手順はWindows環境を想定した内容です。
以下から最新のgvimをダウンロードします。
https://www.vim.org/download.php
私はgvim 9.1を使いました。
次にPython 3.10以上をインストールします。
gvim 9.1がサポートするPythonは3.11のため、私は3.11をインストールしました。
https://www.python.org/downloads/release/python-3111/
vim-ai
プラグインをインストールします。
Vimのプラグイン管理にdeinを使っている場合、下記をvimrc
に追記してインストールします。
call dein#add('madox2/vim-ai')
最後にAPI KEYを設定します。
OpenAIのモデルを使う場合 ~/.config/openai.token
にAPI KEYを保存します。
環境変数に設定する方法もありますが、詳細は下記をご参照ください。
https://github.com/madox2/vim-ai?tab=readme-ov-file#installation
これで準備が整いました。
使ってみる
いくつか用意されているコマンドがあります。
以下はAI
、AIEdit
コマンドを使っている様子です。
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AI
: ノーマルモードで入力したプロンプトをもとに文章を生成 -
AIEdit
: ビジュアルモードで選択した内容と入力したプロンプトをもとに、選択範囲を上書きして文章を生成
Oracle Database用のDDL、DMLを生成
プロンプト入力にVimのビジュアルモードを活用できる点がありがたいです。
AIChat
コマンドを使い対話形式で文章作成してみます。
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AIChat
: ノーマルモードでプロンプトを入力する形式のもと、チャット形式の連続した会話を実施
Vimの中に文章が生成されるため、作られたコンテンツをすぐにエディタ内で活用できます。
以上です。
その他のコマンドはプラグインの公式ページをご参照ください。