概要
普段使いのブラウザとしてGoogle Chrome(以下Chrome)を利用していますが、頻繁に、もしくは恒常的に活用している機能がいくつかあります。
そこで記事を書くことで自分が普段使っている機能と、おまけで今後使ってみたい機能についても少し調べて紹介します。
利用環境
- MacBook Pro: macOS 13.6.3(22G436)
- Google Chrome: バージョン: 123.0.6312.107(Official Build) (x86_64)
紹介する機能
- タブの固定機能
- タブグループ(保存以外の基本機能)
- タブグループの保存機能
タブの固定機能
最初に紹介するのは、個人的なイチオシ機能です。
できることは単純で、タブを固定するだけです。固定したタブは機能の一部が省略された状態でタブ一覧の左側に固定されます。
この機能の便利な点は以下の3点です。
- 頻繁に利用する、もしくは恒常的に表示しておきたいタブを省スペースで表示できる
- タブ表示の左に固定されるので、他のタブと混在することがなくなる
- タブを閉じるボタンが表示されないので、間違ってタブを閉じる可能性が低くなる
1つ目の利点は、カレンダーやメールなど一日に何回も表示するタブで考えてもらえればわかりやすいと思います。
これらのタブを利用のたびに開くと、前に利用したタブが残っているのに同じタブを開いたりとタブの表示を圧迫します。タブの固定機能を利用すれば、常に一定のスペースが固定タブに取られることとなりますが、その分の効果が得られるタブを選択すればその点はさほど気になりません。
私は社内ポータル、Outlook(メール・カレンダー)、Inoreader(RSSリーダー)、ChatGPTのタブをこの機能で固定していて、社内の申請作業やメール・カレンダーの確認などが必要になった場合や細かい時間ができた場合、わからないことが出てきた場合などにすぐに必要なタブへアクセスできるようにしています。
2,3つ目の利点は、普段タブを大量に開く人ほど効果が得られると思います。
タブを複数開いていると、頻繁に利用するタブを開きたい場合にタブを捜索したり、結局見つからず新規タブを開いたりと時間を喰われることが結構な頻度であります。そのような場合にタブの固定機能を利用すると、頻繁に利用するタブはタブ一覧の左側に固定されているため、捜索や新規タブを開くことに時間をかける必要がなくなります。
また細かい利点として、「他のタブをすべて閉じる」といった機能を利用した場合でも固定しているタブは閉じられずに残ります。
頻繁に利用するタブが常に利用できる位置に開くだけの機能ですが、色々な手間がなくなるので快適です。
タブグループ(保存以外の基本機能)
次に紹介するのはタブグループです。この機能は使っている人も多いかもしれません。
この機能では、タブをひとまとめにできるタブグループを作成できます。また、タブグループをクリックすることでグループ内のタブを出し入れできます。
この機能の便利な点は、主に以下の3つです。
- 複数のタブを1つのグループにまとめられるので、表示が省スペースで済む
- 各タブをどのような用途で開いているのかが明確になる
- タブを閉じる際に、タブグループ単位でまとめて閉じられる
1つ目の利点は「タブの固定」でも利点として挙げたものと同じなので、詳しい説明は省きます。
2,3つ目の利点は、1日の間に複数の作業に取り組む場合などに特に便利です。
例えば、作業Aをしている時に作業Bを緊急で依頼されたとします。この時、Chrome上には作業Aに関係するタブが乱立しているでしょう。そのまま作業Bのために新しいタブを開くと、別の用途で開いたタブが混ざって作業の効率が悪くなってしまいます。
そんな時にタブグループを使えば、作業A関連のタブをまとめておき作業Bに集中できます。
また、作業B関連のタブグループも作っておけば、作業Bが完了した際にタブグループを削除すれば関連タブのみが削除され、タブ一覧が汚れません。そのため、すぐに作業Aに戻れます。
私も複数の作業を同時に進めることがありますが、その場合はタブグループを活用して今何をしているのか、必要なタブがどこにあるのかがわかりやすいように作業をしています。
タブグループの保存機能
最後に紹介するのはタブグループを保存する機能です。
2024年2月にリリースされた機能で、私もまだ活用できていないので今回調べてみました。
※Chromeの新機能紹介で機能概要が確認できます。
この機能では、以下画像のように先ほど紹介したタブグループの保存(ブックマークと同様の表示+別端末での利用が可能になる)ができます。
この機能を触ってみて、私が便利だと感じた点は以下です。
- 保存したタブグループを、一時的なブックマークとして利用できる
- タブの管理が直感的にできる(多分に主観あり)
この機能、本来は「複数端末を利用する際にタブグループを共有できること」が一番の利点だと思うのですが、私が仕事で1端末しか利用しないため1端末でこの機能を利用した場合の利点を考えました。
1つ目の利点は、1つのタブグループの利用が数日、数週間程度にわたる場合を想定しています。
私は、基本的には作業が完了するたびにタブグループを閉じる運用をしています。
ただ、どうしてもしばらく作業を完了できないこともあります。(リリースなど別作業の完了をもって、関連作業を完了とする場合など)
そのような場合に、グループを保存した上で非表示にすることで、ブックマークを汚さずタブ表示からも退避できるこの機能は便利そうだと感じました。
2つ目の利点は、ブックマークと比較したものです。
タブグループの保存機能を利用した場合、タブグループを再度開いた際は最後に開いていた状態が保存されています。
そのためタブグループをブックマークのように利用する場合は、タブ表示上でタブの管理(追加・削除)などをすることになります。
このことから、ブックマークでタブを管理するよりも直感的な管理ができるため、頻繁にタブの管理・更新をする(本記事で紹介した作業毎にタブグループを作るなどの)場合はタブグループの保存、逆にあまりタブの管理・更新をしない(プロジェクト毎に必要なサイトや、たまに利用する便利ツールなどを保存するなどの)場合はブックマークという風に使い分けるといいかなと思いました。
まとめ
この記事では、Google Chromeで利用できる便利機能を紹介しました。
自分の仕事のスタイルに合わせて、試しに使ってみてはどうでしょうか。
おまけ
今回記事を書くために調査した中で、chrome上で、chrome://whats-new/
のリンクを開くと最新機能の紹介が確認できることを知りました。
https://www.google.com/intl/ja_JP/chrome/whats-new/chromeのバージョン/
で過去の機能も確認できるようなので、暇な時に確認してみるのも面白そうですね。
※chromeのバージョンについては、リリースノートを参照