このシリーズについて
Adventカレンダー「エンジニアのためのWebマーケティング」の1日目です。
毎日少しずつ、エンジニアが学んでおいたほうが良いマーケティングと技術を中心とした知識を書いていきます。自分自身も学びの身ですので、なにかおかしいところあれば、異論・ツッコミ大歓迎です。
骨太な文書は世の中にたくさんあるので、ここではサクッと読めるようにコンパクトに纏めていきます。
それでは参りましょう
Webの歴史
1日目は、「Webの歴史を知る」です。
みなさんが普段使っているWebサイトですが、始まりはどんなものだったのか。解説していきます。
ARPANETの誕生
世界初のネットワークと呼ばれているのは、ARPANETと呼ばれるものです。
( Advanced Research Projects Agency NETwork)
ARPANETは1969年頃から始まります。それまでは、通信といえば電話が主流でしたが、これは通信局を結ぶ回線を交換するスタイルで、誰かがその回線を使っていたら他の人は使えない仕組みでした。経路の共有ができなかったのです。
しかし、そこにパケット通信という手法を使いデータブロックを区切って転送する技術が生まれ、またTCP/IPの技術が誕生し、様々な拠点にいる人が共通のプロトコルで通信できるようになりました。
例えるなら、
専用の地下通路をたどってしか行き来できない(しかも誰かが使っていたら、自分は使えない)ような仕組みだったものが、郵便物のように色んな人のデータが一緒に共有の経路を使いながら目的地まで運ばれる手法ができたのです。
ティム・バーナーズ=リー
スイス・ジュネーヴの欧州原子核研究機構(CERN)にソフトウェア技術のコンサルタントとして在籍した、ティム・バーナーズ=リーがNEXTSTEPというサーバー上で世界初のWebサーバであるhttpdと世界初のウェブブラウザでありHTMLエディタであるWorldWideWebを構築します。
このとき、1990年11月。ちなみに余談ですが、NEXTSTEPを作ったNeXT社は世に有名なスティーブ・ジョブズがApple退社後、1985年に立ち上げた会社です。
世界最初のWebサーバー
(本体に「このマシンの電源を落とさないで!」というシールが張ってあります Wikipediaから転載)
はじめは文書管理システム
World Wide Webは最初、文書の閲覧のために使われているのが主流でした。
生まれた経緯がアカデミックだったこともありますが、学術的な論文などを検索・閲覧するようなもので、通信速度も低いものでした。画像も表示されず、Javascriptでアニメーションなんてそんなものはない世界。ストイックな白と黒の文字がそこにありました。
現在のWebは・・・
とはいえ、もうそれは30年近く前の話。
今この世の中では以下のような目的、つまり様々な目的で使われています。
- 文書閲覧
- コミュニケーションツール
- ショッピングの手段
- マーケティングツール
- 仕事にも趣味にも
当初は1種類しかなかったブラウザも、たくさんの種類が誕生しました。
ブラウザのシェア率戦争についてここで述べたいのもあるのですが、Wikipediaの記事のほうが詳しく解説されているので、ぜひこれを参照してみてください。
どうでもいい話
ちなみにみなさんは、「Web」と聞くと何を思い浮かべますか?
自分は最近PS4のスパイダーマンのゲームをプレイしている関係から、スパイダーマンを連想します。
そう、蜘蛛が貼っているあの蜘蛛の巣は英語で「Web」。
四方八方に張り巡らされた情報の蜘蛛の巣が、今の我々の生活を支えています。
おわりに
明日は、マーケティングの基礎となる「広告」についてです。