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Zeals🔥✨Advent Calendar 2020

Day 3

DockerfileでPoetryを使用して依存関係パッケージをインストールする

Last updated at Posted at 2020-12-03

この記事はZeals Advent Calendar2020の3日目の記事です。見ていただきありがとうございます!

今回はPipenvの代替やら色々言われているPoetryをDocker上で使用する方法を書いていきます。
また、この記事はほとんど公式ドキュメントやGithubリポジトリのissueを参考にしています。正確な情報を知りたいのであれば、ぜひ公式ドキュメントを読んでみてください。
https://python-poetry.org/

記事を書いたときの動作環境

  • MacOS Big Sur 11.0.1
  • Docker for Mac 2.5.0.1

この記事の流れ

今回はこのような流れで開発していきます。
Poetryのインストール方法
Poetryの設定
Poetryの環境を作成
pyproject.tomlへのパッケージ追加
DockerFileを書く

Poetryのインストール方法

PoetryのインストールはcURL推奨です。pipを使ってインストールのほうが楽ではあるんですが、非推奨である理由として、

  1. 使用したいPythonのバージョンごとにPoetryをインストールして切り替える必要がある
  2. コンフリクトする可能性のあるパッケージをインストールしてしまうから

らしいです。

ローカル上でdependencieなどを記載していきたいため、まずはローカルにPoetryをインストールしていきます。

curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/python-poetry/poetry/master/get-poetry.py | python -

次に、PATHを通します。

export PATH="$HOME/.poetry/bin:$PATH"

これでPoetryを使える準備が出来ました。


Poetryの設定

Poetryの環境を作成

このコマンドを叩くことで、pyproject.tomlをインタラクティブに作成できます。好みに合わせて答えていきましょう。

poetry init


pyproject.tomlが生成されたので、次にdependenciesに使用するPythonのVersionを宣言します。明示的に宣言しないと、Poetryが処理できないためです。

[tool.poetry.dependencies]
python = "~3.8"

このチルダは、Pythonのバージョンを >=3.8.0 <3.9.0 の間でバージョンを指定しています。
詳しくは公式ドキュメントを読んでください。

また、このバージョンの書き方について詳しく知りたい方は、SemVer(セマンティック バージョニング)で調べてみてください。


一旦ここまでのpyproject.tomlはこんな感じです

[tool.poetry]
name = "test"
version = "0.1.0"
description = "test"
authors = ["ssab"]

[tool.poetry.dependencies]
python = "~3.8"  # docker imageのpython versionと統一しておく
requests = "~2.24.0"


[build-system]
requires = ["poetry-core>=1.0.0"]
build-backend = "poetry.core.masonry.api"

pyproject.tomlへのパッケージ追加

pyproject.tomlへパッケージを追加するときは下記コマンドを叩きます。

poetry add <package name>

バージョンを指定してインストールをしたいときは、下記のようにします。

poetry add requests@2.24.0

インストールに成功すると、パッケージが自動的にpyproject.tomlに記載されます。また、自動的に依存関係のパッケージのバージョンが記載されたpoetry.lockファイルが生成されます。
poetry.lockファイルはgitで管理することで、他の開発者とも依存関係のバージョンを強制することができます。そのため、ぜひ使っていくといいと思います。
poetry.lockの管理の是非については、公式ドキュメントにいいことが書いてあるので、色々疑問などがある方は是非読んでみてください。https://python-poetry.org/docs/basic-usage/#installing-without-poetrylock

そして補足です。no-dependenciesは、本番環境に上げる必要はないよ!みたいなパッケージを追加するといいと思います。たとえばflake8やpytestなどです。
なぜかというと、

poetry install --no-dev

と書くことで、no-dependenciesに書いたパッケージはインストールせずに済むからです。


Dockerfileを書く

FROM python:3.8-slim AS builder
RUN apt-get update && apt-get -y install \
    curl

RUN curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/sdispater/poetry/master/get-poetry.py | python -
ENV PATH="/root/.poetry/bin:$PATH"
WORKDIR /tmp
COPY pyproject.toml poetry.lock /tmp/
RUN poetry config virtualenvs.create false
RUN poetry install

こんな感じです。わりとシンプルに。

Dockerfileからイメージの作成

Dockerfileからイメージを作成できるか試してみます。

docker build .

これでエラーが出なければ、無事イメージの作成に成功です。

終わりに

今回Poetryに移行した理由として、TrivyでDocker image全体の脆弱性スキャンをするためでした。
Poetryを導入することでTrivyを使うことができるメリットも享受できるので、興味を持った方はぜひ!

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