●ネットワークインターフェースには、複数のアドレスを割り当てることができる。基本的に、最初に割り当てたアドレスを「プライマリ」アドレス、追加で割り当てたアドレスを「セカンダリ」アドレスと呼ぶ。3つ目、4つ目と複数設定したアドレスも「セカンダリ」アドレスと呼びます。これは、アドレス設定に順位があるわけではなく、「プライマリ」以外のもの、という意味で「セカンダリ」と呼んでいる。
セカンダリアドレスの設定方法は、使用するコマンドによって異なります。
ifconfig コマンドでは、直接セカンダリアドレスを設定することができません。インターフェースに別名(エイリアス)を付与し、そのインターフェースにアドレスを割り当てることで、セカンダリアドレスを設定。
以下のコマンドは、eth0のエイリアスとしてeth0:0を作成し、セカンダリアドレス 192.168.200.1/24 を設定
ifconfig eth0:0 192.168.200.1/24
この手法は現在では非推奨。かわりに ip コマンドによるアドレス設定が推奨。
ip コマンドによるセカンダリアドレスの設定は、プライマリアドレスの設定と同じコマンドを使います。
ip addr add 192.168.200.1/24 dev eth0
※ipコマンドで設定したセカンダリアドレスは ifconfig では参照できない。
●ifconfig コマンドで参照できるようにするには、ipコマンドでのセカンダリアドレス設定時に、labelオプションを使ってインターフェースのエイリアスを設定。