●dmesg --clear
リングバッファはマシンの再起動やシャットダウンによってリセットされるが、運用中に一杯になると古い情報から上書きされる。手動でリングバッファの内容をクリアするには、rootユーザで「dmesg --clear」を実行。
dmesgはシステムの起動時にカーネルが出力したログを閲覧するためのコマンド。dmesgコマンドはカーネルが出力するメッセージが格納されるリングバッファの内容を出力。
●クラッシュダンプの取得
システムが何らかの原因で異常終了(クラッシュ)した時に、その時のメモリの内容をファイルに出力(ダンプ)することをクラッシュダンプという。
クラッシュダンプにはメモリ上に展開されていた実行状態やメッセージなどが保存される。
Linuxカーネルのクラッシュダンプを取得するには「kdump」というカーネルの機能を使用。カーネルがクラッシュすると通常はメモリの内容は失われますが、kdumpではダンプキャプチャカーネルという別のカーネルを起動してメモリの内容をダンプできるようにします。ダンプキャプチャカーネルを起動するのは、動作中のカーネルから他のカーネルを起動する「kexec」というシステムコール(OSの機能を呼び出すための仕組み)。
kdumpはRed Hat 7系ディストリビューションではデフォルトで有効。