●ログローテーション(logrotateコマンド)
ログファイルには稼働中のシステムの情報(ログ)が追記されていく。ログローテーション機能を利用することで、ログファイルが大きくなりすぎるのを防ぐことができる。
ログのローテーションには、logrotateコマンドを使用。logrotateは設定ファイルに従って、指定されたログファイルの切り替え、古いファイルの圧縮、メール送信などを行う。切り替えたログの世代管理や、ログ切り替え前後でシェルスクリプトを実行することもできる。
logrotateはデーモンプログラムではないため、通常はcronによって定期的に実行される。
logrotateの設定ファイルは「/etc/logrotate.conf」。「/etc/logrotate.d」ディレクトリに、サービスごとの個別のログローテーション設定を記述したファイルを配置することもできる。
●主なlogrotate.confの設定項目(ディレクティブ)
・compress 切り替え後のログを圧縮する
・create ログ切り替え時に新たな空のログファイルを作成する
・daily,weekly,monthly,yearly ログの切り替えタイミング
・include ディレクトリ名 指定したディレクトリ配下の設定ファイルを読み込む
・mail メールアドレス ログ切り替えによって削除されるログの内容を指定されたアドレスにメールする
・postscript~endscript ログ切り替え後に実行するスクリプト
・prescript~endscript ログ切り替え前に実行するスクリプt
・rotate 切り替え後に保持する世代数