●KVM環境の仮想マシンの構築(CentOS 7上のKVMで仮想マシンを作成する)
■実行環境の整備
・必要なパッケージ
qemu-kvm: KVMのコマンドラインユーティリティ
virt-install: 仮想マシンを作成するユーティリティ
virt-viwer: 仮想マシンのコンソールを表示するユーティリティ
・yumコマンドでパッケージをインストール
yum install qemu-kvm libvirt virt-install virt-viwer
・libvirtdデーモンの起動
仮想化管理用のソフトウェアlibvirtを使用するために、libvirtdデーモンを起動
systemctl start libvirtd
■ネットワークの設定
KVMの仮想マシンはデフォルトではNAT接続で、仮想マシンから外部へネットワーク接続できますが、外部からは仮想マシンに接続できない。
外部のホストから仮想マシンにネットワーク接続したい場合は、物理NICと同じセグメントのIPアドレスを仮想マシンに割り当てて、bridgeインタフェースを介して接続。
ブリッジネットワークは、NetworkManagerや、Linuxのブリッジ設定を行うためのbridge-utilsユーティリティ(brctlコマンド)で構成。
■仮想マシンの作成
・ゲストOS用のインストーラの準備
事前にISOイメージをダウンロードしておき、ゲストOSにインストール。
・virt-installでの仮想マシンの作成
●virt-installコマンドの書式と主なオプション
virt-install [オプション]
オプション
・—connect URI 接続先のハイパーバイザーの指定[KVM] qemu:///system
・-n|—name 名前 仮想マシンの名前(ドメイン)の指定
・-r|—ram メモリ、—memory メモリ 仮想マシンに割り当てるメモリ(MB)の指定
・—vcpus CPU数 仮想マシンに割り当てる仮装CPU数の指定
・—disk ディスクイメージ 仮想マシンのディスクイメージの指定
・—disk オプション=値 [オプション]path]=イメージファイルのパス、[オプション]size=サイズ(GB)など
・-l|—location 場所 インストールのソースの指定
・-v|—hvm 完全仮想化の指定
・-p|—paravirt 準仮想化の指定