●「udevd」
「udev」と呼ばれる仕組みのためのデーモン(常駐プログラム)。
udevはデバイスファイルを動的に管理するための仕組みで、ハードウェアがシステムに接続された際に対応するデバイスファイルを作成する役割。
ハードウェアの検出はudevの役割ではなくカーネルが行っており、デバイスが追加・削除される都度、カーネルからイベントが送信され、udevdはカーネルからその情報を受け取ることで動作しています。このイベントを「uevent」。
■udevの動作のイメージ
①デバイスを接続。
②カーネルが仮想ファイルシステム sysfs(/sys)にデバイス情報を作成。
③カーネルがudevdにデバイス情報を通知。(uevent)
④udevdが/sysのデバイス情報を確認。
⑤udevが/devにデバイスファイルを作成。
udevのメイン設定ファイルは「/etc/udev/udev.conf」。「/etc/udev/rules.d」ディレクトリ内には、デバイスファイルの作成に関する個別の設定ファイル(ルールファイル)が入っている。
●udevに関連したコマンド
・udevcontrol udevを操作し、動作・停止などを行う
・udevinfo udevが認識しているデバイス情報を表示
・udevmonitor udevdの動作状況(カーネルのuevent、udevルールによるイベント)を関し、コンソールに出力
・udevadm サブコマンド 上記の機能を統合した新しいコマンド
Ubuntuなどの新しいディストリビューションでは、udevadmコマンドはudevcontrol、udevinfo、udevmonitorコマンド等を統合したコマンドとして使用。サブコマンドに「control」、「info」、「monitor」のように指定することで、上表の統合前の各コマンドに相当する機能を使うことができる。