●仮想マシンスケールセット
システム性能を調整する。
■垂直スケーリング
サイズの変更と同義。上位のサイズに変更してシステム性能を高めるスケールアップと回サイズに変更してシステム性能を下げるスケールダウンがある。
垂直スケーリングは簡単だが、ダウンタイムが発生し、サイズに上限がある。
■水平スケーリング
システムを構成するマシンの台数を変更することで性能を調整するアプローチ。このアプローチは、仮想マシンの台数を増やしてシステム性能を高めるスケールアウトと台数を減らしてシステム性能を下げるスケールインと呼ばれる。
●仮想マシンスケールセットの実装
自動スケーリングのためのパラメーターの主なもの
■初期インスタンス数
スケールセット内に最初に作成する仮想マシンの数。0~1000までの範囲で指定。
■スケーリングポリシー
スケーリングを手動で行う場合は手動。自動スケーリングを行う場合にはカスタムを選択する。カスタムを選択するとインスタンスの最小値や最大値、CPU閾値、追加するインスタンスの数などを指定できる。
■スケールインポリシー
スケールセットないで削除する仮想マシンを選択する順序を構成する。既定では可用性ゾーンと障害ドメイン感のバランスを維持しつつ、削除される仮想マシンが決定される。必要に応じて可用性ゾーン間バランスをとりながら最も新しく作成された仮想マシンから削除する「最新のVMポリシー」や、可用性ゾーン緩募バランスをとりながら最も古い仮想マシンから削除する「最も古いVMポリシー」を使用する様に変更できる。
■アップグレードモード
スケールセットモデルによって仮想マシンを最新の状態に維持するための方法を指定する。
・手動
スケールセットモデルの変更が既存の仮想マシン位は影響を及ぼさない。スケールセットモデルでサイズ変更をしても既存の仮想マシンは更新されず、更新するには手動でアップグレードする必要がある。
・自動
スケールセットモデルの変更後、ランダムな順序ですぐに各仮想マシンが更新される。しかし、順序の保証がなく、全ての仮想マシンが同時に停止する時間が発生する。
・ローリング
スケールセットモデル内で同時に更新を行う仮想マシンの割合(バッヂサイズ)を指定しておき、その割合に応じて仮想マシンが順次更新される。例えば仮想マシンが10台ありバッヂサイズが20%の場合は2台ずつ更新される。
■オーバープロビジョニング
仮想マシンのプロビジョニングの成功率を向上するための設定。